もろもろの飲食(おんじき)を受くることはまさに薬を服(の)むが如くすべし。好きに於ても悪しきに於ても増減を生ずることなかれ。わずかに身を支うるを得て以て飢渇を除け。蜂の花を取るにただその味のみを取って色香を損ぜざるが如し。 (遺教経)
美しく飾り立てた王の馬車も朽ちてしまう。 人のからだも同じように老いてしまう。 しかし聖者の説いた法のみは朽ちない。 心ある人が互いに心ある人に伝えるからである。 (法句経151)
衆生の類(たぐい)是れ菩薩の仏土なり。 (維摩経・仏国品)
直心(じきしん)はこれ菩薩の浄土なり。 (維摩経・仏国品)
布施はこれ菩薩の浄土なり。 (維摩経・仏国品)
忍辱はこれ菩薩の浄土なり。 (維摩経・仏国品)
持戒はこれ菩薩の浄土なり。 (維摩経・仏国品)
右足を放せ。左足を放せ。右手を放せ。左手を放せ。 (阿育王経)
四大の寒熱まさに医薬を須(もち)うべし。衆邪の悪鬼まさに経戒を須うべし。 (法句譬喩経第一)
穀食を得んと欲せばまさに耕種を行うべし。 大富を得んと欲せばまさに布施を行うべし。 長命を得んと欲せばまさに大慈を行うべし。 智慧を得んと欲せばまさに学問を行うべし。 (法句譬喩経第一)
阿難よ、あの羊飼いは、草の傘をもって仏を暑さから覆うた。その功徳によって十三劫(こう)のあいだ天のよき所に生まれ、自然に七宝の傘をもって覆われるであろう。 (菩薩本行経・上)
愚人に交わるは 臭き物に近づくが如し 次第に迷いて非を習い 自ら覚えずして悪をなす 賢者に近づくは 薫香に染むが如し 自然に智を進め善を習い 清浄の行をなす (法句譬喩品第一)
大毒蛇なり阿難。 悪毒蛇なり世尊。 (大荘厳経論・巻六)
麤(そ)者は麤事に悟り細者は細事に解(げ)す (大荘厳経論・巻六)
転輪聖王の判断とは、無益の事を除き、有益の事に向かわせることである。 (根本説一切有部毘奈耶薬事第十五)
仏陀は「もろもろの草木も生きものであり、魂を持っている」と説きたもうた。ゆえにわれらはそれを切ることはできない。 (大荘厳経論巻三)
そなたがまさしく見たように 小さな種子から大樹が生ずる わたしもまさしく見ているのだ 小さな行為から大きな報いが生ずることを (根本説一切有部毘奈耶薬事第八)
この国の人びとは、みなすぐれた人ばかりである。 (旧雑譬喩経下)
汝もし念ずることあたわずば、まさに無量寿仏と称すべし (仏説観無量寿経)
我身命(しんみょう)を愛せず 但(ただ)無上道を惜しむ (法華経・勧持品