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開祖 (19631028A) 核兵器禁止宗教者平和使節団帰朝報告会

2 ...○司会 (一同 拍手)ただいまは会長先生の随行されました、内田北九州教会長より、海外での会長先生の、ご、ご活躍の模様などお話しいただきました。  それでは、あー、次に、去る24日、ご帰朝されました、恩師会長先生より、ただいまからご帰朝のお言葉を賜りたいと存じます。では会長先生お願い致します。(一同 拍手) ○庭野会長 (咳払い)えー(咳払い)、本日は、本部のご命日を期して(咳払い)、今度の、渡航の報告会をしてくださるっていうので、かくも盛大に、(咳払い)この、報告会迎えたのでありますが、不幸にしてきょうは、朝から雨でございまして、40日間(よんじゅうんちかん)、旅行中は一つも雨に遭わずに、とても天候に恵まれて、時には、ヨーロッパにおいては、飛行機が、(咳払い)ロンドンに行っても降りられないで、またパリへ帰るっていうようのこともたびたびあるんだなんていうようのことを、案内の方に聞かされまして、え、そういうことになると、その先その先と予定がくるうので困ったがというようのことも、まあ、ちょっと一抹の不安も、あまりこの旅行の日程がぎっしりとしてるので、え、心配をしたのでありますが、(咳払い)バイブルの中に、いー、「信ずる者は幸いなり」っていう言葉がございますが、まあ、あ、信じて、幸いで行こうじゃないかというので、必ずお恵みをいただけるものと、ま、こう、頭で決めて出かけたのであります。幸いに信ずる者は幸いでございまして、天候には誠に恵まれたんでありますが、きょうは雨に降られてしまったのは、これはもう皆さんに報告するわたくしのサンゲでございます。ま、どうやら、それも、いま、晴れたようでございまして、外にも皆さんお立ちになっていただいているようでございますが。  (咳払い)内田さんからたいへんにどうも、会長の宣伝をしてもらって、相当高い、何かその宣伝費を差し上げたようの(一同 笑)形で、え、40日間(よんじゅうんちかん)、まあ、おいしいごちそうを共に食べたんですから(一同 笑)、え、その分で(一同 笑い)、うまくほめていただいたのかも知れません(一同 笑)(一同 拍手)。  (咳払い)このたびの、この、核兵器、いー、禁止、宗教者の、使節団という団ができたっていうことは、これはもう時が来たのでありまして、そこにたまたま、松下先生のようの、いー、立派のお方が団長である、ま、団長っていうのは、わたしども出発直前に決めたのでありますけれども、自然とそういう、リーダーをやられた方が、松下先生であったために、い、たちまちに、この、宗教界のあらゆる方が、賛同して、そして、使節団がまとまったのであります。...

開祖 (19640304A) 大聖堂入仏式

2 ...○庭野会長 (一同 拍手)(咳払い)皆さま、本日はおめでとうございます。(咳払い)待望の(咳払い)大聖堂が、本日、ご本尊の勧請というお手配まで(咳払い)、予定のとおりの進行をみまして、先ほど、委員長からのご報告にありましたように、非常に(咳払い)困難がたくさんありましたにもかかわらず、その困難を完全に克服して、着々とわたしどもの理想実現に向かって、8年間の精進が、ここに実を結びまして、久遠実成の釈迦牟尼世尊をここに勧請申し上げた訳でございます。  (咳払い)本日は、もう何を申し上げましょうか、(間)ただわたくしから申し上げることは、皆さま方の今日(こんにち)までの、ご精進に対してあつくお礼を申し上げるほかはないのであります。  (咳払い)この大聖堂は、皆さまもういろいろの角度から、今日(こんにち)まで8年間、夢の中の理想像を、どんなふうにできあがるか、そういうことであったわけでありますが、本日はそれが、すっかりと、形となって現われ、え、ただいま、錦戸先生からのお話のように、このご本尊は、え、三国仏教史にかつてない、久遠実成の釈迦牟尼世尊を、法華経の教説によるところの本尊を建立したのでありまして、どこにも、この、おー、図顕されたものは、まだかつてないのであります。  お釈迦さまの像というのはあちらにもこちらにもございますが、久遠実成の釈迦牟尼世尊を図顕したということは、かつてないのであります。  え、そういうご本尊を、わたくしどもの決定(けつじょう)によりまして、わたくしどもの真心の結集(けつじゅう)によりまして、つくり上げたわけであります。  読経(どっきょう)を致しますところの最初に、三帰依文を読誦致します。あのご文章にありますように、わたくしどもはまず第1番に、仏に帰依ということから始まりまして、え、最後には「僧に帰依」というところで三宝になるわけでありますが、その最後の三宝でありますが、こういう大きな仕事、仏さまの理想を実現するというのには、一人や二人、特定の人の力でやるというようのものでなくて、多くの人がその仏さまのご理想を、達成するという心の集まり、その精神の結集(けつじゅう)、わたくしどもの物心両面にわたっての、この献身的の努力が、本日ここに聖堂を完成させ、ご本尊の勧請という順序になったわけであります。(間)  最近に至りまして、ようやく、わたしどもの叫びが、だんだんと、政治家の胸の中にも芽生えてまいりまして、人づくり、国づくり、しかもその人づくりの根底をなすものは、道徳教育、さらには、道徳ではまだもの足らない、宗教をバックボーンとしたところの道徳教育をしなければならないと、え、そういうようなことを、だんだんと、政治家が口にするようになってくる。...

開祖 (19640515A) 大聖堂落成式

2 ...○庭野会長 (一同 拍手)(咳払い)えー、本日は、(咳払い)わたしども会員の待望の、聖堂が落成を致しまして、めでたく、この落慶の式典を挙行できますこと、皆さまとともにお祝いを申し上げます。(咳払い)  えー、本日はまた、全国各地から、ご遠路、わざわざ来賓諸先生方には、公私ともご多用の中を、ご臨席の  (聞きとれず)  かたじけのう致しまして、わたくしどものこの落成式に、錦上花を添えていただきましたことを、厚くお礼を申し上げる次第でございます。  えー、ただいま(咳払い)委員長の報告のとおり、えー、満8カ年の時日(じじつ)をかけまして、200万会員の善意によりまして、皆さんの真心によりまして、ご覧のような、聖堂が完成をしたわけでございます。  この8カ年のあいだ、信者の皆さまから、真心からなる、献金、ご協力をいただきましたその中に、素晴しい、美談がたくさんございますが、中の1、2をご紹介申し上げますと、毎日のおかず代を10円ずつ倹約をされて献金をくださる奥さん方、さらに、新聞配達をしていなさるところの少年が、その血の出るような、汗の結晶を毎月100円ずつ、この聖堂建設に奉納をしてくださる。そして、その領収書を、100円の領収書を毎月1枚ずつふえることを非常に楽しみに、心からなる布施をしていただきました、というようのお話が枚挙にいとまないほど、数々の、皆さま方の善意が、本日ご覧になっていただきますようの、この成果をおさめたわけでございます。(間)  小さな善意が、そういう心がけが、こうした大きなことを成し遂げるものであると、その人間の、輪の力、共同の力、その強さ(「つおさ」と発音)をつくづくと感じさせていただきますときに、8年間の皆さま方のご苦労に対して、衷心から厚くお礼を申し上げる次第でございます。(間)  (咳払い)この道場は、皆さまのおいでをいただきます、東のほうと西のほうと両方から陸橋がかかってございます。この橋を波羅蜜橋と名前をつけてございます。で、波羅蜜とは、わたくしども菩薩行の六波羅蜜の修行。皆さんご承知のように、その波羅蜜ということは、わたくしどもの、この此岸(しがん)、こちらの岸。わたどもの住んでいるこの娑婆国土は、非常に変化の多い、いろいろの困難の多いところとされております。で、仏さまの岸は彼(か)の岸、向こうの岸。その岸は、誠に安楽で、素晴しい極楽であると、いわれております。そういう意味で、波羅蜜橋をずーっと登ってまいりますと、この聖堂の正面においでをいただきますと、第一番に石段を上がりまして、この4階の正面には、彌勒菩薩、文殊菩薩と普賢菩薩を左右につけましたところの、壁画が、まだ未完成ではございますが、飾られてございます。...

開祖 (19760528A) シュバイツア賞受賞式

2 ...○司会 どうもありがとうございました。それではここできょう、ユニクェスト・シュバイツァー賞をお受けになりました会長先生から、ごあいさつをいただきたいと存じます。(一同 拍手) ○庭野会長 (一同 拍手)えー、(咳払い)本日は、えー、わたくしどもの教団のご命日、しかも八幡大菩薩さまのご命日のよき日に、えー、どういう関係か、えー、想像もされなかった、シュバイツァー賞の第1回の、この受賞の光栄に浴しまして、えー、どのように、この、表現してお礼を申し上げたらよろしいか、迷っておるような次第でございます。  (咳払い)え、しかし、いま、あー、このシュバイツァ賞に対しての、おー、お言葉を、おー、ラバン氏から伺いますると、えー、わたくしども佼成会員の活動が、えー、皆さま方の目に映って、えー、特に、このIRFの、おー、方々のお目にとまって、えー、そして世界中に佼成会の、お、菩薩道という、この姿勢が、ちょうどこの、うー、シュバイツァ博士の生涯の活動、それによく精神が似ておるという、えー、自ら聖なる生活を送って、そしてまた、えー、自らこの、おー、望んで他人のために奉仕をする、こういう心の姿勢でございます。これはまさに、えー、法華経の中の、「四無量心」というのがあります。慈悲、喜捨という言葉がございます。えー、方等経は慈悲が主なりといわれておりまするが、その慈悲、そして、え、他人に奉仕をすることを非常の喜びとする、この慈悲、喜捨、この四無量心の、おー、修行というものが、物語っておると思うのであります。え、そういう意味で、わたくしはこの受賞は、決してわたくしにもらったものでなくて、え、仏さまのみ教えを、自分が体験をしたことを人さまに伝え、そしてまた、その伝えられた信者の皆さまが、本当に仏さまのお説きになった理想のごとく行動をされる。そういうところが世界中の宗教者のお目にとまったということでありまして、これは決してわたくしの努力ではないのであります。会員皆さまの、菩薩道実践が、本日のこの光栄に浴したのであります。えー、よく、この、うー、人が組織をつくり、組織がまた人をつくるといわれます。えー、そういうことを考えますると、わたくしどものこの、あー、会員だけではなくて、この光栄に浴すことのできた、え、ひとつのきっかけというものを考えますると、例えば新宗連という連合体のできる、その産婆役をしてくだすったのは、新宗連、えー、この専務理事の大石秀典(おおいししゅうてん)先生が、これは日本中の新しい宗教を、宗教の目的というものは一つなので、説き方や多少の修行の方法違うけれども、それはやはり世界の平和、人類の福祉ということにあるんであろうと。...

開祖 (19780612A) 国連本部会議場演説

2 ...○庭野開祖会長 (咳払い)この特別総会が、世界宗教者平和会議の一員であるわたくしに、提言の機会を与えてくださいましたことに対し、まずお礼を申し上げたいと存じます。  わたくしは仏教徒でございますので、仏陀の言葉を引用(「えんよう」と発音)させていただきますが、仏陀はこの世界を称して、「三界は安きことなし 猶火宅の如し」と申されております。人間のあくなき貪欲(とんよく)と、それから生ずる奪い合いや争いのために、人類は自ら苦しんでいるという世界の状態を、仏陀は火宅をもって譬えられているわけであります。  事実、わたくしどもはすでに、広島、長崎において文字どおり、その火宅の苦しみを経験してるにもかかわらず、依然としてこれを反省せずにおることを、仏陀は嘆かわしく思っておるのであります。  われわれ宗教者の過去の歴史は、偏見と憎しみの歴史でありました。しかしわたくしは、宗教の目指すところは一つであるという信念をもっております。ところが、ローマの法皇パウロ六世猊下が、1965年の第2バチカン公会議において、過去2,000年の歴史をくつがえして(「くづかいして」と発音)異教徒のわたくしをお招きくださり、「キリスト教徒が仏教徒のために祈り、仏教徒がまたキリスト教徒のために祈る。宗教者がそのようにならなければ、人類に貢献する道はない」という、そのときのお言葉をわたくしは忘れることができません。  こうして、10年間にわたる宗教協力活動を積み上げた結果、世界宗教者平和会議は誕生し、その国際本部を国連の前に設置致しておるわけであります。そして現在、世界宗教者平和会議は60カ国以上の主たる宗教の代表によって組織され、戦争の放棄、さらに一歩すすめて、戦争を起こしかねない条件の排除を大きな目的として、努力を致しておるのであります。  京都で開催されました第1回世界宗教者平和会議では、「軍備に基づいて築かれた社会は、正義に基づいた社会を否定するものである。よって、軍縮の達成なくして真(しん)の平和もまたあり得ない」と、宣言を致したのであります。  わたくしども、仏教徒、神道(「しんどう」と発音)、キリスト教徒、ヒンズー教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒など、などをはじめとする世界の宗教者は、おのおのみずからの宗教的伝統を大切にするとともに、世界平和実現のために、宗教者に共通の真理、倫理的洞察に基づいて、世界の政治家が行動されんことを心から願う(「ねごう」と発音)ものであります。  かかる観点から、世界宗教者平和会議は国連の諮問機関として加盟し、わたくしどもの事務総長ホーマー・ジャック氏は、国連本部に、いー、(咳払い)本部の軍縮、NGO委員会の発足(「はっそく」と発音)以来、その議長を務めているわけであります。...

開祖 (19790411A) 1979年度テンプルトン賞受賞記念講演会

2 ...○庭野開祖会長 (一同 拍手)(咳払い)ご来賓の皆さま、議長、(咳払い)そして紳士淑女の皆さま、このたびわたくしは、(咳払い)はからずも、素晴らしい、テンプルトウしんを、(咳払い)テンプルトン賞をちょうだい致しましたが、世界には、わたくしよりはるかにすぐれた宗教上の、業績をあげられた方々がたくさんおられますにもかかわらず、わたくしに受賞の光栄を賜りましたことを、心から感謝を申し上げる次第でございます。と同時に、わたくしとともに世界宗教者平和会議のために、過去10年間にわたって協力してくださった同志の方々の賜物であることを、特に申し添えておきたいと存じます。  講演に当たって、まず申し上げておきたいことは、わたくしは学者ではございません、え、ただ仏陀(ぶつだ)の教えのままに実践している一(いつ)仏教徒にすぎないということであります。そのわたくしが、いま、足りないながらも、人びとの幸福と世界の平和のために、努力のできえました、ことは、少年時代に受けた祖父からの影響であるということであります。  わたくしは、日本(にほん)の北部にある新潟県の山の中の寒村に育った者でありますが、わたくしをかわいがってくれました祖父が、どんな小さな虫でも、自分で食べるぐらいのことはしているではないか、まして、人間として、生まれたからには、世のため人のために役立つ人間にならなければいけない、ということを常々わたくしにいい聞かせるとともに、自らも村びとの苦しみ、悩みのために献身しておりました。その祖父の言葉と、姿がいつしかわたくしの意識の底にしみこんだのでありましょう。のちにわたくしをして宗教の世界に目を向けさせる要因となったことは確かでございます。  さて、現在のわたくしの精神的な土台となっているものは、申すまでもなく、仏陀(ぶつだ)の教えであります。菩薩としての使命感であります。ところが、仏教のいちばん根本の教えとなるものは、三法印であるといっても過言ではございません。その三法印とは、諸行無常、諸法無我、涅槃寂静、この三つを申します。その第1番目に諸行無常とは、一切の、現象は時々刻々に変化をするということであります。心も物質も、固定、不変と見える木や石さえも、常に変化をして、えー、おります。えー、物質の究極のものとして、不変と思われておりました原子でさえも、その内部では、常に動き、変化していることが、近代科学によって明らかにされております。  ましてや、わたくしどもの体もまた、時々刻々に変化をしてることは申すまでもありません。 とは申せ、人は老い、やがて滅する、そのような、はかない、意味での変化を中心に仏陀(ぶつだ)は、この諸行無常を説かれたのではありません。...

開祖 (19820624A) 第2回国連軍縮特別総会

2 ...○庭野開祖会長 (一同 拍手)(咳払い) えー、(咳払い)わたくしは、第1回国連軍縮特別総会において、(咳払い)世界宗教者平和会議を代表して、時のカーター大統領とブレジネフ書記長両閣下に対し「戦争のために危険を冒すよりも平和のために危険を冒すべきである」との勧告を行いましたにもかかわらず、世界の危機状況はますます深刻化しつつあります。そして、本日再び国際自由宗教連盟の会長としてお話をする機会をお与えくださいました国連関係者に感謝の意を表するとともに、軍縮に向けて努力される国連の使命を高く評価するものであります。  20カ国、46加盟団体を有するIARFは、人びとの国連支持教化を目指し、さまざまな活動を行ってまいりました。このIARFを代表して、また世界唯一の原爆被爆国日本(にほん)の仏教徒として、わたくしが世界の人びとに訴えなければならないことの第一点は、核兵器が配備されたいま、戦争の意味がまったく一変してしまったということであります。  これまでの戦争には、当事者双方になんらかの正当性を主張し得る根拠を見つけることができました。しかし、核戦争がもたらす恐るべき破壊と殺戮(せつりく)の前には、どのような正義も不正義も吹っ飛んでしまいます。生き残る者のない戦争に勝者も敗者もありません。傍観者であることさえも許されません。あるものは生命の尊厳に対する冒涜、ただそれだけであります。そのことをわたくしたちは広島、長崎によってまざまざと見せつけられたのであります。広島と長崎の犠牲者は、人類が3発目の原爆を絶対に使ってはならないことを教える殉教者でありました。  人類が生き残るためには核兵器を廃絶する以外にはないということも、1年間に使われる6,000億ドルもの巨額の軍事費の一部を開発途上国の援助に回すことによって、世界の飢餓と貧困をなくし得ることをもすでに周知のことであります。  過日、フランスにおいて開かれました先進国首脳会議は、増大をする、世界不況に対する処方せんとして、新技術開発の必要性を強調致しました。しかし、それは武器のための技術開発であってはならず、あくまでも人びとの生活を潤す技術革新でなければならぬことは当然であります。とはいえ、人びとの生活を変えるような目ぼしい技術革新は、いうはやすく、実現はここしばらく望むべきもないというのが実情であります。わたくしは、このサミット会議が、ベルサイユ宮殿の打ち上げ花火に過ぎないといわれるゆえんはここにあると思うのであります。 なぜならば、この会議が単なる希望表明に終わり、世界不況の根本的原因である超大国の軍拡中心の経済政策、及びアメリカの高金利政策に対し、その是正を促すことがなかったからであります。...

開祖 (19830407A) 第1回庭野平和賞贈呈式

2 ...○司会 それでは、あ、ここで、えー、財団の、おー、庭野総裁から、あー、ごあいさつをちょうだいしたいと思います。庭野先生どうぞ、よろしくお願い致します。 ○(一同 拍手) ○庭野開祖会長 第1回庭野平和賞の授与式を挙行するに当たり、当財団総裁として、ひとことごあいさつを申し上げたいと存じます。  まず初めに、わたくしが申し上げたいことは、この地球が、全く新しい時代を迎えているということでございます。世界の片すみで起こった事件も、ニュースとしてたちまち世界中に知らされますし、どんな局地的な紛争さえもが、なんらかの形で他の多くの国々に影響を与えるという時代であります。  また、人口の増加に反比例(「はんひれい」と発音)して、地球の資源は枯渇し、枯渇しつつあるという事実。さらには富の偏在するいつぽうで、餓死線上の人々が多数存在するという事実。あるいはまた人権抑圧や差別。そして核の脅威など、わたくしどもの胸を痛める様相は、この地球上に至るところに顕著に現われております。  かつてわたくしどもは、戦争のない状態をもって平和と呼んでおりましたが、もはやそのような概念では、とうてい平和を語ることはできない時代になっているのが実情であります。  したがって、非人間的なあらゆる扱いを消滅させ、人間の心に平安をもたらし、世界の平和を創造するために努力することが、宗教者の平和観でなければならぬとわたくしは確信致しておるのでございます。そのためには平和の担い手であるべき宗教者が、互いの壁を取り払い、一つのテーブルに着かねばならない。そして具体的に何をなすべきか、何ができるかを真剣に語り合わねばならないというのが、わたくしの多年の思いであったのでございます。  そしてこの思いは、1965年の第2バチカン公会議に招かれ、パウロ6世猊下にお会いしたときに、ますます強まったのであります。そのとき猊下は、「いまやキリスト教をはじめとして諸宗教が分裂しているときではない。キリスト教徒が仏教徒のために祈り、仏教徒がキリスト教徒のために祈る。そのようにならなければ、宗教者として世界の平和に貢献する道はない」と申され、わたくしに宗教協力について熱心に語りかけられたのをわたくしはいまは、いまもはっきりと覚えておるのでございます。  こうして世界平和を念願する宗教者が、一堂(「いつとう」と発音)に会するという世界宗教者(咳払い)会議の開催への期待は、わたくしの胸の中にいよいよ高まり、ついに1970年、京都において第1回世界宗教者平和会議をもつことができたのであります。 わたくしは、本日受賞されましたブラジルのヘルダ・カマラ大司教さまにお会いしたのは、実にそのときであったのであります。...

開祖 (19840727A)第25回IARF世界大会開会式

2 ...○司会 ここでIARF会長庭野日敬先生より、開会のごあいさつをいただきます。 ○庭野開祖会長 (一同 拍手)本日、ここに第25回IARF世界大会を開催するにあたり、その準備のために、鋭意努力を重ねてこられましたディーター・ゲアマン事務総長、山本行隆大会実行委員長さまをはじめとする事務局、並びに関係者各位に対して、まずもって厚く御礼を申し上げる次第でございます。(一同 拍手)  また公務ご多忙の中にもかかわりませずご臨席くださいました諸先生方に対しまして、心より感謝申し上げたいと存じます。  さらに、この大会にご参加くださいました皆さま、特に外国からはるばるご出席くださいました方々に対しまして、心から歓迎の意を表するものでございます。(一同 拍手)  なお、この第25回世界大会の主会場(咳払い)として、立正佼成会の施設をお使いいただけましたことを、うれしく存ずるものでございます。と同時に準備不慣れのために、皆さま方にご不便をおかけするやもしれませんので、まずもってそのことをおわび申し上げておきたいと存じます。  英国の詩人キップリングが「東は東、西は西、永遠に二つは出会うまじ」と詠じたことはあまりにも有名であります。しかし、宇宙時代を迎え、地球を客観的に眺められるようになった今日(こんにち)では、キップリングの詩もいささか色あせて見えるのもいたしかたのないことかもしれません。  いまや、東西の交流は科学技術の提携をはじめ、その他の情報交換においても極めて増大しつつあります。かつては、西洋が教え、それを東洋が学ぶという一方的な時代が長く続いたことも事実であります。そして、いま、その立場は逆転し、東洋が教え、西洋が学ぶ時代になったという人もございますが、わたくしに言わせまするならば、もはやそのような優位性を論ずるときではないと思うのであります。  いまや世界は、東と西、あるいはアジア対ヨーロッパといった図式では割り切れない時代になっております。したがいまして、狭くなったこの地球上に時を同じゅうして生きるわたくしたちが21世紀に向けてよりよく生きるためには、東洋も西洋も互いに学び合い、力を合わせなければならない時代が来ていることをわたくしたちは謙虚に認識したいものであります。  確かに、科学は目覚ましい進歩を遂げました。 例えていえば、駅馬車は汽車にかわり、やがて飛行機になりました。しかも、ジェット機が出現した現在では、もはやわたくしたちはプロペラ機に乗る気は致しません。このように科学は前へ前へと進み、より便利になってまいりました。にもかかわらず、人々の不安は増大しつつあります。...

開祖 (19880608A) 第3回国連軍縮特別総会「第3回国連軍縮特別総会への提言」

2 ...○庭野開祖会長 関係各位に厚くお礼を申し上げます。  わたくしは幸運にも第1回並びに第2回の軍縮特別総会に際しましても意見発表の機会に恵まれました。  その間(かん)わたくしが一貫して米ソ首脳に主張し続けましたことは、「危険を冒してまで武装するよりも、むしろ平和のために危険を冒すべきである」ということでございました。  と同時に世界の安全が力による恐怖の均衡ではなく、新しい価値観に基づくものでなければならぬということを申してまいりました。  そして現在、米ソ間のINF全廃条約が締結されましたことは、新しい軍縮時代の幕開けとして高く評価したいと存じます。  時間の制約がございますので、次に要約した5項目だけでも6月25日の閉会までに、全会一致で採択されますことを、わたくしは心から願うものであります。  一つ、戦略核ミサイルのうち、少なくとも5割を廃棄すること。  二つ、包括的核実験禁止の合意と調印は、すべての国が速やかに実施すること。  3、現存する核兵器を凍結すること。  4、世界のあらゆる国は、西暦2,000年までに全核兵器を廃棄すること。  5、宇宙は平和的研究にのみ使われるべきものであるという見地から、SDIの開発には特に留意すべきこと。  さて、わたくしが所属している世界宗教者平和会議では、1970年の共同会議におきまして、次のように決議していることを報告したいと存じます。  すなわち「われわれは日本(にっぽん)の平和憲法を全人類に推奨したいと思う。われわれ宗教者はこのような憲法のあり方を守ろうとしている日本の国民に敬意を表明し、日本の国民がこの悲願の達成するよう、世界の宗教者がこれに協力するよう、心から訴えるものである」。  ところが現在、日本の防衛費をもっと増やすべきでは、(咳払い)増やすべきではあるまいかという声も聞かれますが、それはアジアの国々に、いたずらに不安を与えるだけであります。  それは軍縮にいちばん必要な信頼の醸成に反するものであります。  平和とは、つとに人類の生存の問題であり、安全とは他者とともに生きるという自覚の上に成り立つものであります。  その意味で、わたくしは「外(そと)なる平和」とともに、「内(うち)なる平和」にもっと留意すべきことを申し述べまして、わたくしの意見発表と致します。  ご清聴ありがとうございます。(一同 拍手)...

開祖 (19911115A) 法燈継承式

2 ...〇司会者 それでは続きまして、開祖さまにご登壇をいただきまして、親しくご法話を賜りたいと存じます。  開祖さま、お願い申し上げます。(一同 拍手) ○庭野開祖 (一同 拍手)(咳払い)皆さま、本日は誠におめでとう存じます。(一同 拍手) えー、85歳という年を迎えまして、ま、おかげさまで極めて健康でございますので、えー、何よりこれはわたくしの、おー、ほんとの持ち分として、神さま仏さまからちょうだいしている、何ものでもない自分の宝でございますが、えー、いままた、えー、2代目会長が、皆さまに、自分の信じている法華経観を、極めてわかりやすく説明をしておることを、これまた陰で聞かしていただいて、えー、有り難いことだと心から感謝を致しております。(一同 拍手)  (咳払い)またこの、わたくしの誕生日と併せて、法燈の継承の儀をこのように行わしていただきますということに対しまして、皆さまから、えー、陰に陽に、物心両面の、おー、ご芳志をいただいて、皆さまからたくさんのお祝いをちょうだい致しまして、盛大にこういう行事ができるということは、たいへんなことなのでありまするが、これ何事もないような顔をしているほど、皆さんはおかげさまで、えー、知らないうちに菩薩さまになっちゃっている。  ですから、普通ではちょっとできないようなことが、皆さまからたくさんのお祝いをちょうだい致して、えー、誠にもったいない話だと思うわけでありますが、えー、そしてまた、これ見ておりますると、気持ちよく仏さまの説法を聞いているんだなというように、その、皆さんのご芳志がちっとも苦にならないでやってなさる方、たくさんのお布施をなさるような方は、どういうふうかと思って見ておりますると、とても、いつ見ても、美しい顔をして、えー、お釈迦さまはそんなことをおっしゃってます。前世に功徳をたくさん積んだ人は、美人に生まれているだろう。(一同 笑) ま、そういうのかなと思うほど、(一同 笑)功徳を積める人は、どんどん救われていってしまうんですね。えー、何とかかんとか文句いってぶすぶすいっている人は、なかなか楽にならない。  そういうところをこう考えてみますると、わたしどものこの会の始まった時分の脇祖になってくだすったあの妙佼先生。えー、信者が、物のない時分であります。えー、昭和13年に会を立てて、えー、16年からもう大東亜戦争始まってきたわけですから、えー、皆さんがその、生活は苦しい。なかなか十分に物がまわってこない。そういうなかにあって、何かというと妙佼先生は、自分のうちの米びつを持ってきて、えー、米のない人が来ると与えてやると。...

開祖 (19941103A) WCRP開会式

2 ...○庭野開祖 第六回世界宗教者平和会議の、開会式にあたり、世界中からここにご参集くださいました、皆さまに心から御礼を申し上げたいと存じます。特に本日わたくしどもを受け入れをしてくださいました、この会場を、開会式のためにご提供くださいました、教皇ヨハネ・パウ二世聖下の暖かいご支援に対しまして、深甚(「しんじゅん」と発音)なる謝意を表するものであります。  いまわたくしは、ひとしおの、感慨をもってここに立たせていただいております。それはいまから29年前の1965年に、縁ありまして、第二ヴァチカン公会議、第4会期の開会式に列席さしていただきました時、教皇パウロ六世聖下が、世界に向かって、愛にもとづく友情と救いのメッセージを、述べられたことを、わたくしは忘れることが、できないからでございます。  当時1960年代における、世界の宗教界の実情は、自分の信ずる宗教のほかは、すべて迷信であるときめつけかねない雰囲気が依然として強く(「つおく」と発音)残っておりました。そうした状況の中で、パウロ六世聖下の「他の宗教者に対しても尊敬し、愛と希望をもって接する」というあのお言葉は、わたくしにとりまして、まさに衝撃的とも言えるものでございました。世界平和の実現のためには、まず宗教者が、協力しなければ、ならないと考えておりましたわたくしは、この時宗教協力によって、世界平和に目指すことが可能であり、それこそが宗教者の使命である、という信念を不動のものに、ならしたからであります。爾来、ローマ教皇パウロ六世聖下をはじめ、といたしまして、英国聖公会のマイケル・ラムゼー大司教、世界教会協議会総幹事・ユージン・カーウィソン、カーソン・ブレーカー博士を始めとする、宗教界の指導的立場におかれる方々をお訪ねし、世界の宗教者は平和のために何をなすべきか、何をなし得るかについて語り合うために、同じテーブルにつくべきで、つくべきではないかというお話をさせていただきました。そのようにしてだんだんと世界宗教者平和会議の創設が決まるという確信をわたくしは、得たのであります。その1965年の公会議には、(咳払い)数えて29年、また第一回世界宗教者平和会議を、日本の京都で開催して以来24年を経て、本日ここに第六回世界宗教者平和会議が開催、されることに相成りました。しかも、ヨハネ・パウロ二世教皇聖下のご列席を仰ぎ、ただいまから教皇聖下のお言葉を拝聴できますことは、この日を、この日の到来を長年待ちわびて願いを続けてまいりましたわたくしにとって、これ以上の喜びはございません。  いま世界は大転換期を迎えております。(間)20世紀を一言にして評するならば、あらゆる思想とそれに基づく体制が、俎上(そじょう)に乗せられ、実験され、その挙げ句に、正確な数もつかめないほどの多くの人々の命が、いとも簡単に奪い去られた時代、であったと申しても過言ではございません。いま21世紀を目前にして、わたくしたちが生きてきた20世紀を、ただ単にふり返るだけではなく、その中から世界の傷をいやすために、立ち上がらなければなりません。そのためにはわたくしども宗教者こそ、大きな役割を果たさなければならないのですが、ならないのであります。  真の平和を、築くに、築くためには、わたくしたちが力をあわせ、努力するだけではなく、すべての生かしている、(間)おおもとに、力をもって、謙虚に心を開き、真実の知恵を頂かなくては、大切な、頂くことが大切なのであります。そのことをこの第六回世界宗教者平和会議を、会議に期待し、世界のすべての人々にとって、よりよくより平和な世界を実現、実現に神仏のご加護をたまわらんことを、皆さまと共に心から祈念しつつ、わたくしの開会のあいさつとさせていただきます。皆々さま、ご清聴誠にありがとう存じます。(一同 拍手)...

交成1950年第5号お会式

『交成』1950年第5号お会式行事

交成1955年11月号お会式

『交成』1955年11月号お会式特集

交成1958年11月号お会式

『交成』1958年11月号巻頭口絵本部お会式特集

躍進1991年12月号お会式

『躍進』1991年12月号台風21号による強風に見舞われたため、万灯行進は急きょ、普門館大ホールで挙行されることになった。

2 ...◆庭野開祖法話 大聖堂落成式から  数百万人の“真心”で/大聖堂完成  この感激をもって“理想”実現へ  私たちが一致団結、力をあわせて建立に励んできた大聖堂もついに完成いたしました。  かえりみますと、昭和三十一年二月二十四日に着工して以来、実に、満八年という長い年月をかけて、きょうここにおめでたい落成祝典の日を迎えることができたわけです。  科学が発達し、すべてのものがおどろくほど早いテンポで移り変わっている現代で、八年という年月は、かなり長い期間だといえます。しかし、そうした長期にわたる建設期間中、全国津々浦々の会員は、毎日のオ力ズ代を倹約して建設資金にあてたり、新聞配達をしてためたお金を「ガラス一枚、床石一つでも」といって奉納し、文字どおり、老いも若きも一丸となって、後世に残る殿堂の建設に励んできました。一方、私たちが全人類救済の悲願にもえて、仏教の根本道場を建設していることを知った会員以外のひと人も、私たちの悲願に賛同し、数多くの方が励ましのことばとまごころの奉謝を寄せてくだいました。また、直接工事を担当されたひと人も、寝食を忘れ、工事の万全を期してくださったのです。  こうした、数百万にのぼる数多くの人のまごころが結集して、大聖堂は完成されたのです。みなさんとともに、美しく完成した大聖堂を見るとき、私は、敷石一つ壁石一枚にも、そうしたみなさん方のまごころがにじみ出ていることをひしひしと感じます。  大聖堂が完成し、二尊四士の理想像を表現した久遠の本仏も安置されたこのときに、私たちが改めて考えなければならないことは「これからが真の布教期なのだ。立正佼成会の布教史は、記念すべきこの日から第一歩を踏み出したのだ」ということです。  数百万の人のまごころによって建設された大聖堂を名実ともに“人類救済の殿堂”とするには、私たちの心を、そして行動を、経典に沿ったものにしなければなりません。  私たちは「三界はみなこれわが有(う)なり。その中の衆生は、ことごとくこれわが子なり。しかもいま、このところは、もろもろの患難(げんなん)多し、ただわれ一人のみ、よく救護(くご)をなす」(●論品)という、全人類の救世主釈尊の教えを奉じ、創立以来二十七年間にわたって、修行に励んできました。本部み旗をはじめ、各支部のみ旗には「異体同心」の文字がはっきり書かれてあります。人間は、おのおの異なった環境の中で生活していますが、そうしたちがいを超越して「平和な世界という共通の目標にむかって聖なる活動にまい進しよう」と、本仏釈尊にお願い申しあげているわけです。  人類の理想は、いうまでもなく世界平和です。すべての人が和気あいあいと生活し、争う必要のない平和な世界--これまた、仏道修行者の理想境でもあります。私たち仏教徒は、その理想を達成するために、毎日毎日を真剣に生き真・善・美を追求しているわけです。その意味からいえば、大聖堂は真・善・美の姿をこの世に顕したともいえるでしょう。従って、この心を体得すれば、私たちがつぎになにをなすべきかが、おのずからわかると思います。  私たちは今日まで、経典に示された教えに沿ってひたむきに修行し、五年前から教学を身につけるべく真剣に学んできました。行と学は、仏教徒にとって、必要欠くべからざるものだからです。  ところが、こうした中で、理論派と実践派と、体験派が生まれました。もちろん、この三者のちがいは、それぞれの特性を現わすもので、それ自体としてはむしろ喜ばしいことです。けれども、佼成会全体の問題として考えた場合、この三者がこん然一体となっておのおのの本領を発揮しなければ。大きな布教活動にまで発展しません。現在のブロック組織や、青・壮年部組織のりーダーは、この点を深て考えて、組織全体の充実、向上をはかる必要があります。こん然一体とは、つまり調和ということです。みんなが組織の中の一員として、それぞれがもっている天賦の才を外にむけて発現していく、しかも、その中で他の人とよくとけ合っていく--仏道修行者の根本的な修行は、こうした精進ににあるのです。  本会はこれまで、教勢の発展にともなって組織化がすすめられてきました。しかし、全国的な組織もととのったのですから、これからはやや趣きが異なってくるでしょう。会が日一日と発展し、変化してきたように、世の中も時々刻々と進歩しているのです。時代の進歩にともなって、私たちもまた時代に合った活動をおし進めていかねはならないのです。そのためにも私は、全会員に目標を持ってほしと思います。日蓮大聖人が“われ日本の柱とならん”と大目標をたてられたように、私たちも本仏釈尊の悲願達成を胸に、あすからの活動目標をはっきりたてるのです。  ことしにはいってから、新潟教会や東北教会が五カ年計画をたて所期の目的にむかつて着々と実践にのり出しています。もちろん、各教会、各支部ともそれぞれプランを練り、土地に合つた活動を展開しています。これと同じように個々の会費も、おのおのの立場、、責任をどのような形で果たしていくか、一年、二年、あるいは、五年、十年の長期計画をたてるべきです。  全会員のひとり一人が、計画性をもっで立ち上がったとき、本会のあらゆる活勤はさらに大きく前進するにちがいありません。永寿殿で静かに眠る亡き妙佼先生も、大聖堂がこんなにりっぱに完成されたことを喜んでおられます。私には、それがよくわかるのです。きょうのこの感激、この喜びを忘れることなく、お互いさまにそれぞれ目標をたて、仏の理想実現という聖なる活動をより強くおしすすめていこうではありませんか。(文責在記者) 《写真説明》  あいさつをされる庭野会長 (2面) ...