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仏教者のことば21

【機関紙誌】

人は阿留辺幾夜宇和という七文字を持(たも)つべきなり。  明恵上人・日本(栂尾明恵上人遺訓)

仏教者のことば22

【機関紙誌】

新しく興ってくる西洋の思想は総合性をめざしているから、この新しい要求を満たす材料を仏教の真理の蔵から選び出すことを、むしろ希望するであろう。  C・ハンフレーズ・英国(仏教・原島進訳)

仏教者のことば23

【機関紙誌】

才市やどんどこ、はたらくばかり。いまわ(は)あなたに、く(苦)をとられ、はたらくみこそ、なむあみだぶつ。  浅原才市・日本(妙好人浅原才市集)

仏教者のことば24

【機関紙誌】

この地上を全部牛の皮で覆うならば、自由にどこへでも跣足(はだし)で歩ける。が、それは不可能である。しかし自分の足に七寸の靴をはけば、世界中を皮で覆うたと同じことである。  河口慧海・日本(山田無文《手を合わせる》より)

仏教者のことば25

【機関紙誌】

仏法は功を用ゆる処なし。ただ是れ平常(びょうじょう)無事なり。  臨済禅師・中国(臨済録)

仏教者のことば26

【機関紙誌】

畏れとは、人間を越えたもの、絶対者--神や仏--に対する畏怖心。一方、水、空気、光に対する畏敬の感情です。近代化はこの畏れをなくする方向に進んだ。ドイツの哲学者ニーチェによって、「神は死んだ」と言われたわけです。  東昇・日本(…

仏教者のことば27

【機関紙誌】

過去に法華経の行者にてわたらせ給えるが、今、末法に船守の弥三郎と生れかわりて、日蓮をあわれみ給うか。  日蓮聖人・日本(船守御書)

仏教者のことば28

【機関紙誌】

人のかくす事をあからさまにいう。  おしはかりの事を真実になしていう。  いきもつきあわせず物いう。  このんでから言葉をつかう。  学者くさきはなし。  良寛禅師・日本(良寛禅師戒語)

仏教者のことば29

【機関紙誌】

道心の中に衣食(えじき)あり、衣食の中に道心なし。  伝教大師最澄・日本(遺誡十五個条)

仏教者のことば30

【機関紙誌】

人のかなしみ時には擔(にな)い  よろこびを人に送りて  みづからをむなしくはする  女人(にょにん)われこそ観世音ぼさつ  岡本かの子・日本(岡本かの子全集・九巻)

仏教者のことば31

【機関紙誌】

念仏の機に三品(ぼん)あり。上根は、妻子を帯し家に在りながら、著(じゃく)せずして往生す。  一遍上人・日本(一遍上人語録)

仏教者のことば32

【機関紙誌】

 妄念のうちより申しいだしたる念仏は、濁(にごり)にしまぬ蓮(はちす)のごとくにして、決定(けつじょう)往生うたがいあるべからず。  恵心僧都源信・日本(横川法語)

仏教者のことば33

【機関紙誌】

ほんとうに正しい信仰をもって来るならば、自然と自分はどこへゆくのだと、はっきり行手(ゆくて)がわかってこなくてはならなぬ。仰ぎ、伸びる気持、「自分はあそこへゆくのだな」という、目のあいた気持です。  友松円諦・日本(法句経講義)

仏教者のことば34

【機関紙誌】

善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや。  親鸞上人・日本(歎異抄)

仏教者のことば35

【機関紙誌】

貴僧は、まだ女を背負っていたのか。  原坦山・日本(仏教布教大系)

仏教者のことば36

【機関紙誌】

実際の体験ある人の書はみな読むに価いする。いわんや実際の体験による信仰を述べたものはなおさらのことである。  清沢満之・日本(近代の仏教者)

仏教者のことば37

【機関紙誌】

大道無門  無門慧開・中国(無門関・序)

仏教者のことば38

【機関紙誌】

広大な宇宙と矮少(わいしょう)な自分とは、同じ一つの道、地続きだということを体得するがよい。  沢木興道・日本(禅とは何か)

仏教者のことば39

【機関紙誌】

弥陀の五劫思惟(ごこうしゆい)の願をよくよく案ずれば、ひとえに親鸞一人がためなりけり。 親鸞上人・日本(歎異抄)

仏教者のことば40

【機関紙誌】

百尺竿頭一歩を進める  宏智禅師・中国(従容録七四則)