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仏教者のことば61

【機関紙誌】

他力ということ、易行(いぎょう)などともいうが、実は容易なことではない。他力といったら、自分は微塵もなしに、全部あなたまかせに、まかせなければならない。  沢木興道・日本(禅とは何か)

仏教者のことば62

【機関紙誌】

ここに縁あって来た人は、縁くらい恐ろしいものはないのですから、どうぞひとつこれからさきざき、三日でも竜沢寺の飯を食っておった、あああの人は違うというように、すべてやっていただかねばならん。お願い申すことはそれよりない。  山本玄峰老師・…

仏教者のことば63

【機関紙誌】

克己の人には人格の深みがあり、さらに人格の深みから品位が生ずる。品位から光輝が生じ、またその光輝から威信が生ずる。  ナーガールジュナ・インド(ラトナーヴァリー)

仏教者のことば64

【機関紙誌】

返す返すも今に忘れぬ事は、頸切られんとせし時、殿は供して馬の口に付きて泣き悲しみ給いしをば、いかなる世にも忘れ難し。たとい殿の罪深くして地獄に入り給わば、日蓮をいかに仏になれと釈迦仏のこしらえさせ給うとも、用い参らせ候べからず。…

仏教者のことば65

【機関紙誌】

「お坊さま、このお経の教えは、つまりわたくしも観音さまになれということでございますね」  二宮金次郎・日本(『二宮尊徳』)

仏教者のことば66

【機関紙誌】

「わたしは貴僧に招待されて来たのではなく、ヤソ教に招待されて来たのですから、その悪口は言えません」  山崎辨栄上人・日本(仏教布教大系第十九巻)

仏教者のことば67

【機関紙誌】

一切世間の治生産業、ことごとく取り用いて我が実相智印となす。  慈雲尊者・日本(『人と為る道』)

仏教者のことば68

【機関紙誌】

アクのあるのを愛という。アクのないのを慈悲という。慈悲は平等であって、愛の方は区別がある。こっちが愛したかて、向こうが愛してくれなかったら、これは成立しない。けど、向こうがどうであろうが、言うこと聞いても聞かいでも、…

仏教者のことば69

【機関紙誌】

手は熱く足はなゆれど  われはこれ塔建つるもの  宮沢賢治・日本(宮沢賢治全集5)

仏教者のことば70

【機関紙誌】

合掌。私の全生涯の仕事はこの経をあなたのお手許に届け、そしてその中にある仏意にふれて、あなたが無上道に入られんことをお願いする外ありません。  昭和八年九月二十一日  臨終の日に於て  宮沢賢治・日本

仏教者のことば71

【機関紙誌】

我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ。  日蓮聖人・日本(『開目抄・下』)