仏教者のことば55
たよりになるのは
くらかけつづきの雪ばかり
野はらもはやしも
ぽしやぽしやしたり黝(くす)んだりして
すこしもあてにならないので
ほんたうにそんな酵母のふうの
朧ろなふぶきですけれども
ほのかなのぞみを送るのは
…
仏教者のことば48
人間の職種あるいは地位というものが、人間であることに優先してはいけないんだ、ということを心しようではないか。
東昇・日本(人間が人間であるために)
仏教者のことば64
返す返すも今に忘れぬ事は、頸切られんとせし時、殿は供して馬の口に付きて泣き悲しみ給いしをば、いかなる世にも忘れ難し。たとい殿の罪深くして地獄に入り給わば、日蓮をいかに仏になれと釈迦仏のこしらえさせ給うとも、用い参らせ候べからず。…
1 ...仏教者のことば(64) 立正佼成会会長 庭野日敬 返す返すも今に忘れぬ事は、頸切られんとせし時、殿は供して馬の口に付きて泣き悲しみ給いしをば、いかなる世にも忘れ難し。たとい殿…仏教者のことば25
仏法は功を用ゆる処なし。ただ是れ平常(びょうじょう)無事なり。
臨済禅師・中国(臨済録)
仏教者のことば43
他は是れ吾れに非ず
用某典座・中国(典座教訓)
仏教者のことば20
われかならずしも聖にあらず、かれかならずしも愚にあらず、ともにこれ凡夫なるのみ
聖徳太子・日本(十七条憲法第十条)
仏教者のことば19
今も短気がござるか。あらばここへ出さしやれ。直して進ぜよう
盤珪禅師・日本(盤珪禅師法語・上)
仏教者のことば53
有情非情とは、まず大方にもうけたる分際(ぶんざい)なり。一切の物に情なきにてはあるべからず。情のかわりたるを以て、なしといえるにや。
沢庵禅師・日本(玲瓏集)
仏教者のことば6
二つの芦束は相依ることによって立つ
サーリプッタ・インド(相応部経典一二・六七)
仏教者のことば13
衆生本来仏なり 水と氷のごとくにて
水をはなれて氷なく 衆生の外(ほか)に仏なし
白隠禅師・日本(坐禅和讃)
仏教者のことば49
夫れ一心に十法界を具し、一法界に又十法界を具す。
天台大師・中国(摩訶止観巻五上)
仏教者のことば3
径寸十枚、是れ国宝に非ず、一隅を照らす、此れ即ち国宝なり。
伝教大師最澄・日本(山家学生式)
仏教者のことば1
日日是好日(にちにちこれこうにち)
雲門禅師・中国(碧巌録第六則)
仏教者のことば7
和を以て貴しと為す。忤(さから)うこと無きを宗と為せ。
聖徳太子・日本(十七条憲法 第一条)
仏教者のことば28
人のかくす事をあからさまにいう。
おしはかりの事を真実になしていう。
いきもつきあわせず物いう。
このんでから言葉をつかう。
学者くさきはなし。
良寛禅師・日本(良寛禅師戒語)
仏教者のことば58
親によき物を与えんと思いて、せめてやるものなくば、一日に二三度笑みて向え。
日蓮聖人・日本(上野殿御消息)
仏教者のことば10
災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。死ぬる時節には死ぬがよく候。是はこれ災難をのがるる妙法にて候。
良寛和尚・日本(山田杜皐への手紙)
仏教者のことば41
大いなるものにいだかれあることをけさふく風のすずしさにしる
山田無文・日本(手を合わせる)
仏教者のことば71
我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ。
日蓮聖人・日本(『開目抄・下』)