六波羅蜜こそ平和の根源
この間ドイツへ十八日間ほど旅行してまいりました。旅行というのは、国際自由宗教という宗教の団体があるわけです。もとはキリスト教国際自由宗教だったんです。ところが佼成会が入会することになって、「キリスト教」というのをくっつけてはうまくないということで、いろいろ考えた末、日本の今岡信一良という正則学園の校長さんが、長年世界中の国際宗教の方に主張してきたんです。キリスト教でかたまっているところの国際自由宗教だからキリスト教を取るというのは大変なことですよ、私ども佼成会に「佼成」を取ってしまえと、いわれて簡単に「はい、よろしゅございます」とはいかないですよ。それと同じでなかなかむずかしいことなんです。それがボストンにおいて三年に一回ずつの大会があるんです。この大会が二十回というのですから、六十年の歴史があるわけです。そういう連合体が、ちょうど大会をやったときに、私はボストンに行ったんです。世界宗教者の平和会議のために、そしたらその会議に出てくれと言われ、ところがキリスト教とつけておいたのでは入ろうたって入れないわけです。別に私は主張も何もしないのですけれども、向こうで三年前の大会において、六十年の歴史、第二十回の大会においてキリスト教を取ってしまって、全く国際自由宗教にしたわけです。それで私を仲間にしたわけです。入っていったら、この人が国際自由宗教の中でいちばん大教団を統理している人だと紹介されたのです。私はそんなことはないだろうと思ったんですが、入っていろいろ経歴を聞いてみると一つの教会を持っているとか、一つの連合体とかというのが佼成会だけの信者の数がなかったんですね。それじゃ、私がいちばん最高の教団を持っているということがわかったわけです。私は入会した当日に理事になっちゃった。私は役員なんてなりたいと思っていないのです。ところが二十一回の大会を西ドイツでやるということで、どうしても来てくれということで、初めての大会の前の理事会にうかがったわけです。そしていろいろのことをやっていると、ドイツでもその会に入りたいという教団が二つほどあるというのですが、なかなかみんな入会させないのです。あそこのところはもう少し見てからでいいじゃないか。入りたいとはいっているけれども、ああゆうのを入れると濁されるのじゃないかと。キリスト教ですよ、キリスト教の牧師さんが入りたいというのをなかなか満場一致で入れないんです。
ボストンでは私みたいな仏教徒を満場一致でもって入れて、そして理事に推薦するなんて馬鹿な話ですね。毎年理事会があるわけですから、この次までお手並みを見て、ほんとに純心な気持で入ってこられる状態であるならば入れようじゃないかというので許可をしないわけです。向こうの人達はユニテリアンといっている。アメリカならアメリカがユニテリアンという。入会したということはたいへん名誉なんだと。大学の総長だとか、教授だとか肩書きのある学校の先生だとか、立派な人ばかり入っているのです。