仏教への考えを新たにの願いこめて
今までは私が勝手に描いたんでありますが、おしまいに今度は二八メートルのこの場所に何か描けということで、いろいろの草や木や、向こうの方に日本の霊峰富士をちょっぴりと――ちょうどこの場所から見ますと、霊峰富士があの場所にあるのです――そういう意味で、あそこに富士の頭をちょっぴり描きまして、西側をおさめたわけでございます。
これは何を意味しているかというと、お釈迦さまの言葉では、『一切衆生悉有仏性』という言葉だそうでありますが、日本のどなたがおっしゃったことか知りませんが、『草木国土悉皆成仏』という言葉が伝わっております。
草木国土悉皆成仏――草木国土が皆ことごとく仏になるんだということは、最近科学が進んで、私共と草木とが別々に生きているんではなくて、共存しているんだという説が大変よくわかるように、認識をさせていただいております。
そうなってまいりますと、むしろ『草木国土悉皆成仏』の方が、『一切衆生悉有仏性』というよりも、実感をもって感じられるのじゃなかろうかと、こんなことを考えまして、この木も草も皆ずうっとありますが、それは皆仏のひとつの現れだと、こういうことで、『草木国土悉皆成仏』ということを、右の方のいちばんすみっこへ少し小さく書いておきました。
まあそういう意味で、この中をご案内申し上げると、どなたが来ても「ああ、仏教というものはそういうものかな」と、こういうふうに思っていただきたいと、まあそこに少し下種結縁を結びまして、仏教に対する考え方を、ひとつ新たにしていただきたいという願いをこめて、下手なものを描かしていただいて、ようやく完成をしたわけでございます。
そういう意味で、日ごろご指導願っております皆さま方にお礼の意味もかねて、またご覧になっていただきまして、また皆さま方から、ご支援を願いまして、この先も仏教というものが人類のために貢献できるようにと念願いたしまして、きょうの催しをいたしたわけでございます。