互いの考えを理解する事から協力が
私共のこの祝賀会におはこびいただきまして、まことにありがとう存じます。
法輪閣の落成ということでございますが、落成式の式典の方は大聖堂において今朝九時から執り行いました。そしてこちらの方は、皆さまにおいでをいただきまして、日ごろ私を鞭撻くださり、ご指導をくださいました皆さま方から、いろいろの角度からまたご指導をお願いしたい、と思うわけです。
この建物は、皆さまがおいでになって少しゆっくりと話し合いをしたいといっても、佼成会の信者は、聖堂にまいります信者が一日大体一万人でございます。従って、拡声器などでガヤガヤやっておりまして、落ち着いて話ができないような状態でございます。普門館の方でも講演会というようなことで、会の使わない日には外からのご注文がありまして、なかなか普門館は休む日がないという状態でございます。
そういうことで、何とかゆっくりとおいでいただいて――この宗教懇談というのは、ちょっぴり顔を合わせたぐらいではだめでございまして、まあいろいろの角度から思う存分お互いに話し合いして、その中から私共お互いの立場をよく理解し合うところから協力が始まるであろうと、そういうことを考えますと、協力をするのにはまずお互いの考え方をよく理解するということが必要であると思うのであります。
そういう意味で、おいでいただいて、ゆっくりと話し合いのできるような場所ということを念願しまして、設計を始めたわけです。設計を始めますと、佼成会の使える場所が、この場所をおいてもうほかにこの近所にないのでありまして最後の建物だからと、こういうものも、ああいうものもという注文がだんだんと増えてまいりました。そして不思議に、佼成会四十年の間に、仏教のいろいろの国宝的な仏画が宮原柳僊画伯によって復元されたものなどを私共がご後援申し上げて、その制作の完成をみましたものがたくさんありました。
従いまして、これからずうっと展示の場所をご覧いただきますと、その日本の国宝である、仏画の最も素晴しいものを復元したものが何点かございます。そういうものを皆さんにご覧に入れたいという考えがあるわけです。