なお、本日はこの受賞に当たりまして、わざわざスペンサー・ラーバン博士、また婦人代表のファーバー女史、それにカルキンス先生、このお三方が、わざわざ私にこれを授けてくださるために、おでましをいただきましたのでございます。このお三方に衷心より感謝を申し上げたいと思います。(拍手)
私どもの会員綱領でありますが、これもやはり自己の完成ということを目指して、仏教による働きをする、というのであります。自分の人格の完成を目指して、自己の練成を通して、家庭、そして社会、そして国家、世界の平和境を建設することを期す。このように佼成会の綱領は結んであるのでありまして、この綱領を実現できるというその一番のバックボーンになるものは、これは三宝帰依ということになります。仏さまに帰依する、そしてお説きになられた法門に帰依する、そして最後に僧に帰依する、であります。
昨年、カナダにおきまして行なわれましたIARFの会合で、万教同根ということを申し上げたのであります。法華経の中には一仏乗と言われております──いろいろの宗教がたくさんある。それはインドのガンジス河の砂の数ほどある。そういうたくさんの教えがあるけれども、決して二つないのである。真の宗教というものは一つである。教えの根本は一つである。こういうことをお釈迦さまが教えておられるのであります。
私どもが依りどころとする経典は法華経であります。その法華経の精神、さらにまたシュバイツァー博士の論文の中に、生命の畏敬という問題がございました。これはまさに如来寿量品にありますところの、人間の生命の尊厳ということであります。神さま仏さまにわれわれは命をいただいて生かされているということであります。われわれの生命は永遠である。今世だけのものではないのである。そこで今世の結果だけを追求しないで、永遠の大生命に向かって、私どもが正しい信仰をずうっと続ける、こういうことの重大さを言っているのであります。
もう一つ、不言実行という言葉が書いてございました。これは普賢菩薩という菩薩さまが法華経の中にはございますが、普賢菩薩さまのところには本当に法華経行者の実行すべき項目がきちっと並べてあるわけであります。そういう意味で法華経のこうした思わぬ功徳、本日のこのシュバイツァー賞の受賞などは、本当に望みもしない大功徳がこうしていただけるわけであります。法華経の中には功徳が一ぱいある。功徳だらけであるということを言うのであります。まさに本日もその功徳でございます。