ところがこれをよく噛みしめていまの状態を拝見しますと、それではおまえの国はもとどうであったとこう言われると、昭和十三年ごろからちょうどいまの韓国と似たような特高に追いかけられて、そしてちょっと変わったことをやるというとすぐに引っ張られる。けさのあの「雲のじゅうたん」ですか、あれをごらんになって来た人──きょうは早く来たから見て来ないかな。あれを見ていると、あの殿さまがジャズをかけているというので特高が入って横っ面を張り飛ばしてね。元貴族院議員を特高のおまわりさんが横っ面を張り飛ばして文句を言っている。ああいう状態が韓国にあるわけですね。地球上にいまでもあるわけなんです。ちょうど佼成会の創立当時がそういう状態であったわけです。
そういう中にあって、妙佼先生には神さまが常にご降臨になっていたわけです。さっきも録音の中にありましたが、「われわれが自分たちで結社をこしらえて、立正佼成会と名前をつけて政府に届けて認可を得た。こうして佼成会という会があるんだとおまえたちは思っているだろう」と。「しかしそれは大間違いだ。神さまがちゃんとつくった会だぞ。それを忘れちゃいかん」と、こう神さまが言うわけなんです。私どもにしますと自分たちでつくったような気がするんですね。そういう考えではそれはだめだ。神さまのご守護をいただくのには、神さまのおつくりになったその会に、どのように仕えたら神さまのみ心にかなうことができるんでしょうかと、こういう謙虚な気持ちでなきゃだめだということを、神さまは強く言うわけなんです。
そういう時代に、病気で、もう年をとってきたその妙佼先生が神がかりになったことのある方はおわかりだと思いますが、神がかりになってきたときは、非常に体に無理がいくわけです。汗びっしょりになってしまいますね、五分もたったら。それが毎日のように神がかりになっていろいろのお告げをするんですから、体は本来から言えば大変なんですね。その上、もと胃が悪かったり、お医者さんに見放されるような病気を持っておられたから、食事は何でもいただけるという人じゃない。そういう弱い体で神がかりになって、もう毎日のように注意をしてくださる。そういう状態をずっと続けたわけですから、それはご無理のいくのが当然なんです。ところがご無理をしながら体が丈夫になって、皆さんの陣頭指揮に立たれて、それこそ「われの後ろへついて来た」と。神さまに仕えるのはこういうふうにするんだということを、口で言わずに後ろ姿で導いて来られた。そういう先生なのであります。