仏教は国境や人種を超えて
私が第一回目の国連軍縮特別総会で話したこと、そして第二回目で話したこと、これもソ連では「あなたの演説は実にすばらしかった」と言っておられましたので、私が言いたかったことは十分に分かっておられるようでございます。
なにしろ今は情報化社会ですから、私がどこで何を言ったか、すぐに世界中に伝わってしまうんですね。まあ、ソ連ではいろいろなところに盗聴器が仕掛けてあるなんて言ってる人がいましたが、私はどこに何か仕掛けてあったっていいと思うんです。私共は神仏に誓って、どこの国をごまかそうとか、うまいことを言ってとり入ろうとか、そういうような気持ちはいささかもないんですから。
ひたすら仏弟子として仏さまの教えをお伝えさせて頂く。そういうことで五戒を基本にいたしまして、殺生戒、不偸盗戒、不妄語戒と説かして頂いた。最近は日本でも離婚が方々にある。ソ連では日本よりも余計にあるそうでございます。ソ連は男女平等の国ですから女性が相当に高い位置に就いていて、賃金も男性と同じですからソ連女性は相当に生活力がある。ですから離婚率も相当に高いということでした。それに対しては不邪淫戒を説きますと、ちょっと耳が痛そうな顔をなされる。
また、ソ連は寒い国のせいかお酒をたくさん飲まれる。そこで、体を痛めるような飲み方をしてはいけませんよと。健康のために、今日一日の疲れを取るために楽しくお酒を頂く。明日に差し支えるような飲み方ではいけないんだと。これが仏さまの教えでございますとお話しましたら、非常によく分かって下さいました。
そういう意味で、私共はこうした仏さまの教えをそのままに実践させて頂いておりますれば、世界共通でございますのでどこへ行っても咎められるようなことはございません。ですから、どうか安心して世界平和に向って活動して頂きたいということをお願い申し上げまして本日の説法を終りといたします。ご清聴有り難うございました。
以 上