三つの〝供養〟
ところで、今度は最後の二十八番になると、普賢菩薩勧発品ということで、普賢菩薩さまがおでになります。
大聖堂正面の階段を上がったところにある漆絵には、獅子に乗った文殊菩薩、牛に乗った弥勒菩薩と並んで、象に乗った普賢菩薩が描かれてあります。
この普賢菩薩は、この法華経を読誦、受持、書写、解説する人――まことに至らないけれども、法華経を依りどころとして、その教えに従って生活を改めようと志している私ども信仰者を供養するために、六牙の白象に乗って娑婆に現れると、お経に書いております。
私どもが仏さまのお慈悲にあずかり、ご先祖さまのご供養も徹底して行い、読誦修行もキチンとでき、常にご法を保っているならば、今度は普賢菩薩さまの方から、逆に私どもを供養するために、そこに出現するというのです。
供養と言いますと、お花、お香、お灯明を上げたり、ご飯を供えたり、さらには山海の珍味を作って仏さまにさし上げたりする利供養が第一、これが続くためには、その次の、篤く仏法僧の三宝を敬うという敬供養がなくてはなりません。
そして最後に、行供養です。人さまから救われるだけでなく、身を以って、あの人も、この人も幸せになってもらうために信仰に入ってもらおうと、手どり、お導きという行供養です。