この近辺にはもうこういう場所はございません。外国の方がおいでになっても──これは日本の建築だな、というふうに、入ってくるとものを言わなくても──これは日本の宗教建築だと──そういう感じをちゃんと持たせる。日本のよさと言いますか、特徴と言いますか、大和民族のこの八百万の神さま──どこからどういう思想が入ってまいりましても、中国から儒教が入ってくれば儒教、道教が入ってくれば道教、仏教が入ってくれば仏教を日本流にちゃんと受けとめる。
そしてそこにちゃんと根を張って、それに花が咲き、実をならせる。仏教でも、インドに始まった仏教でありますが、現在では本当の生きた仏教、本当に人間を教化している生きている仏教ということで、佼成会を世界じゅうの宗教者が注目するようになってきたわけであります。
そういう意味で、言葉であらわすことも大切でありますが、こういう一つの日本式の屋根を、厳然としてしかも雄大な、荘厳な、そういうものをひとつつくり上げていただきたいというので、銭高組さんにお願いをしておるわけでございます。屋根ができたので大体のかっこうはつきましたが、いよいよこれから内装でございます。外装は本当に神さまのご守護で、鉄骨が一番安いときに鉄骨を買っていただき、銅が安くてどうもならんようなときに銅を買いまして屋根をふいたわけでございます。(笑い)したがって、よそさまが想像するよりもはるかにそういう面で私どもは神さまから大きなご功徳をちょうだいいたしておるわけでございます。
いよいよこれから内装にかかります。外側の佼成会の活動をごらんになっていただく方に、佼成会の信者の信仰の内省が一体どの辺にあるか。絶対平和であって、安心を持ったところの、不動の信仰であるかないかを、今度は内装で決めていくわけであります。すーっとこの中へご案内申し上げてお話を交わしますと、外国の方が一遍に日本を認識をしていただくような内装をこれから施すわけでございます。
そういう意味できょう幹部の皆さま方、東京教会、多摩の教会、一番ひざ元が大事なんです。宗教などというものは──などというものはと言っては失礼ですけれども──たとえばインドに生まれた仏教がインドではすたれてしまって、日本に現在は生きた仏教としてある。こういうように、うっかりしているというと、根元がどうかしてしまう可能性もなきにしもあらずであります。そこでやっぱり徳川の三百年間を考えてみますと、一つの理想のもとに、あのように鎖国主義までとられていろいろのことが多少はありましたけれども、三百年間安泰の政治を保ったということは、徳川家康が旗本八万騎を大切に、江戸をぴったりと治めておった──こういうことが安泰三百年を決めたわけであります。