それから中曽根内閣もいろいろのことを言って、みんなの顔色ばかりうかがっているものだから、靖国法案など、ああいうことで出しちゃいかんと言っておるのに出してしまう。私は今度はそんなつまらんことを言わんほうがいいですよと言うんですけれども、中曽根さんがどうしても公式参拝という、みんなの顔色を見ていると、この法をわかっている人間というものと、わからない、利害のことを言っている人と違うんですね。我々のほうは欲がない。人間は一人しかないんです。人間は一人で一人しかない。ところが、欲で、恩給をもらおうというような人達は、欲と二人なんです。一人人間がいたと思ったら二人ずつになっているんだ。ですから欲の考えでもって、とにかく靖国神社に総理が来て拝んだという、それを取り付けようというんでせっついている。選挙のとき票を入れるのはこっちですよなんて、たった一人でいるのに三人いるように見えてる。そういうふうに見てるから、みんなの言うことを聞いて、公式参拝と言ったんですね。
佼成会へ来たらちゃんとお数珠を持って「南無妙法蓮華経」と唱えなければならない。靖国神社へ行ったら、神社なんだから柏手を打って、そして玉串奉奠をして、そして拝む。ところがそれをしないから宗教法人法にかかわらんなんていい加減な言い訳けをする。人の言葉のあやを横に置いて、神道を侮辱しているんですね。そういうことをしているもんだから、中国から早速、軍国主義の復活じゃないか、という心配の声が届く。中国が言い出すというと、アジアのずっと、大東亜戦争で痛めつけられた国が、みんな鵜の目鷹の目でいる。中国さんとはだいぶ上手にお付き合いしていると思った。そういうことを言われてくると、私どももそのとおりだ、日本がまた大国になる、大国になったらまた、元のように軍事国家になるんじゃないか、こういうつまらない因縁が、みんな頭を持ち上げるようにしちゃった。