今のような状態でいきますというと、幸せをこのように仏さまが下さっておるのに、それに感謝がなくて、そしていくら金儲けとはいえ、世界中のデパートを日本の品で埋めるほど品物を売って、そして貿易の不均衡だというので、世界中から文句を言われているほど儲けていながら、まだ日本人の感覚では金持ちになった気がしない。向こうのほうでは、もう貯金ができてこんなに金持ちなんだから、少しは困る人に施してくれてもいいだろうと言って、世界中の人がそういう気持ちなんです。ところが日本のほうでは、まだ貧乏の哲学だけできておるから、金持ちになったという気がしないんだな、今になっても。こんなに幸せでも、まだ幸せになったと思ってない。これがいけないんですよ。一番いけないことは、神さまがこのように日本という国は神国であって、神さま仏さまのご加護で、戦後わずか四十年の間にこんなに幸せを与えて下さった、何も困らない国になった。焼け野原になったところが、こんなに早く、こんなに幸せになったということは不思議だというので、外国の人は不思議の目で見ている。それでまだ日本人は、ちっとも金持ちになったという考えがない。ですから施そうという気持ちがない。そういうところに不信を抱いているわけ。