因縁の切り替え
私は、皆さんにお導きをしなさいといつも要求する。なぜかと言うと、お導きをしてみないとですね、佼成会の教えが本当の仏教なのかどうなのか、有り難いのか有り難くないのか分からないんですよ。
家の中がいつも揉めているとか、病人が絶えないとか、いろいろのご苦労があった。ところが、入会をして素直に先祖供養をし、一生懸命で菩薩行を行じた。そうしたら、今まで病気の問屋みたいな家がすっかり変わってしまった。
お導きに歩いてみると、因縁の悪い家もある。まあ、因縁が悪いという言葉を使うと、皆さんはどうも気持ちがよくないだろうが、しかし、これはしょうがないですね。因縁の因という字は、四角の中に大の字が書いてある。これはもう、生まれながらに、先天から持って来ているもの、それを因というんです。ですから、因縁というのは、生まれながらに持ってきた先天的なもの〝因〟と、今世に自分が生まれてから今日までいろいろとやってきたこと、つまり、後天的なもの〝縁〟が一緒なったものなんです。ですから、私共が今世幸せでいるということは、過去からしていい因縁を踏んできているということになるわけなんですね。
中には、努力は随分とするけれども幸せになれないという人もあるんです。ところが全然変わってないのかと言うとそうではない。心の切り替えをすると、不思議に幸せになってしまう。これが天台大師さまがお説きになった一念三千ということなんです。心の一番奥にある仏性ですね。この一念がピタッと……。この一念が、間違った一念を起こさないでピタッとなるというと、目の前の三千世界がみんな仏さまの世界と同じようにすばらしい世界になってしまう。だから自分の心の中をキレイにしていくことが一番なんだ。自分の心の中をスカッとさせる、仏性そのものにしていくということが……。ところが、人間の心には先天からの貪・瞋・痴の三悪という邪念があるんですね。これをちゃんと解決をして仏さまと同じ一念になるというと、目の前の三千世界が変わってしまう。