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本当に人類、愛すという意味からいったならば、やはり国を愛すということで、日本(にほん)の国民そのものがもっとはっきりとしたところの、指導の立場に立つというこの、大きな使命が日本(にほん)国民にあるんじゃないかと。ま、そういうことをわたしは痛切に、い、今度、お、感じてきたわけであります。
 イギリスへまいりますというと、空港で、非常に物騒のほどですね、やかましいような態度を取られたんでありますが、非常にやかましいようの態度を取ったかと思うといっぺんに、この使節団は簡単に、え、税関も通していただいて中へ入れていただいた。で、中に入っていろいろ聞いてみるというと、この前の、いー、岸総理大臣の当時に、岸さんがちょうどお回りになった時分には、岸さんが向こう回るという話を聞くというとたちまちに、フィリピンのあたりでもって、その残虐行為をした日本(にほん)人のその、戦争をした日本(にほん)人、そういう国の首相(「しゅそう」と発音)が来るんだというようのことで、たいへんに新聞でもうたたかれたそうであります。そういう状態の中を、岸首相(「しゅそう」と発音)は忍耐してですね、ずーっと回って来られて、しかもそういう国から、いま現在の東海村の原子力の、おういう原子炉などをですね、買い入れたりして、ま、こういうことをこう考えても、政治家というものはやっぱり大きな考えを持って、いろいろの国策というものによって、世界を導いていくという意味においては、われわれよりやっぱり視野が広くて、その専門家だけに素晴らしいことをしてなさるなっというふうにわたしは感じたわけであり。そのおかげでですね、そういういろいろの日本(にほん)の政治家がみなそういう考えで、やってきていただいたおかげに、6年前のその、岸さんのいらした時分の状態と、ここんとこ3年間というものはもう、イギリスの方がガラリって変わってですね、もういろいろの面で、もうすべてのことを、日本(にほん)人というものの見方が違って非常の信頼感をもって、付き合っていただけるようになったと。
ま、こういうことを、も、聞いてきたわけであります。
 どこ、行っても、非常に日本(にほん)人は、ソ連に行っても人気がございます。非常に大切に日本(にほん)人だというと大切にしてくださる。ま、こういうことを考えても、先にわたし(「わし」と発音)申し上げましたように、日本(にほん)国民というものの優秀性っていうものを世界中の人類ことごとく認めてると、ことがいえると思うんであります。
 それから最後のアメリカへまいりますというと、あのアメリカで、黒人問題っていうようの問題で、わたしどもは遠くで見ているというと、黒人問題、アメリカはけしからんと。

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