まず誰かが「無償の奉仕」に徹しなければ
──「陰徳あれば陽報あり」──
今回の会議は幹部が十一カ国から集まったわけであります。まず歓迎会が前の晩に行なわれたのであります。歓迎会のお当番が決っておりまして、儀式が終ると、さっそくお寺の方へご案内いただいて、仏教連合会の会長をしていなさる方のお寺へ行ったわけです。
また、このお寺がふるっているわけです。私どもの普門館と同じ「普」ですね、「普覚寺」というんですね。なかなかすばらしい大きいお寺です。そのお寺へ参りますと、お寺のお坊さんが、それこそ腕をふるって、真剣になってご馳走をこしらえて、十一カ国から集まったお客さまを賄うわけであります。品物が何品出るのかと勘定してみますと、何と十一品出たわけです。七品ぐらい食べた時に、もうお腹がいっぱいになって、あとはお手上げだと言っているのに、まあそんなことを言わずに、これからだというわけでですね、十一品出されたわけです。たくさんご馳走になったんであります。
ところが、この中に魚とか肉とかは一つもない。食べてみると肉のように感じたり、魚のように感じたりして食べていたんですが、上手につくられていて、お米の粉や麦の粉や、いろいろの工夫をされて、油でねったり、いろいろのやり方でもって、それを肉のようにして食べさせてくださるわけです。茸は入っておりましたけれども、野菜はあらゆるものを使いまして、そして山海の珍味のように食べさせるわけであります。
そしてまたお給仕がふるっているんです。一つのテーブルにみなさんが、だいたい七人ぐらいずつで座って、その間を縫うようにして小さいお子さん方がお給仕に出てまいりました。みんな檀家のお嬢さん方なんです。男の子も混っておりました。
お寺さんや神さまのところでは、お酒は禁じられておって飲ませない。ジュースなんです。冷たいジュースを後から後から……おいしいお料理をいただきながら、また追加が出てくるもんですから……まごまごしているというと、子供さんがちょろちょろと出てきて、何をするのかというと、ジュースをもってきて、ちょっと減るとすぐについでくれる。飲みきれないうちについでくれるわけです。これがまた実に真心がこもっていて、よくまめに子供さんがやってくれるわけです。こうして一晩を過ごしたんですが、早く終わるはずだったのが、何と十時頃まで歓待を受けまして、もう第一夜で、なるほどこれはたいへんなことだというわけで、予定を見てみますと、毎晩、今日は仏教、明日はキリスト教と、その次はイスラム教、そして今度はシーク教というように、毎晩会議が終わるとお夕飯をいただくために、その宗教連合会の会長さんのお寺へご案内をいただくわけであります。まあ毎日毎日、これではかなわんなあと思うほど、ありがたいんですけれども、四日も五日も続くとなると、弱音を吐くほどに歓待を受けました。