まことにもったいないような会議を三日間、歓迎会やらお別れの会やらで、一週間むこうにおりましたけれども、そういうことになる本はというと、人間のエゴを捨てるということなんです。今、申し上げましたように国が違っても、人種が違っても、そんなことは全然おかまいなしで、まったくそれは、日本の神道でいう「八紘一宇」の精神、ほんとうに自分のうちの家族をお互いが愛するような、そういうように一つの国のような感じで話し合いができる──その本はというと、人間の欲望、エゴ、そういうものをスパッと捨てれば、たちまちにそこに極楽が現われてくるわけです。こういうことを私は今度の会議で、シンガポールのみなさま方の心意気と、宗教団体の幹部のみなさまのすべての行動を通して、ほんとうに大きな教訓をいただいてきたような感じがするのであります。
むこうにいわせると、それは日本の宗教団体が教えたんだといっているんですけれども、私どものほうはそれほどにはまいりませんで、あの普門館でやる時でも、どういう形にするか──日本宗教連盟がみんなでもってやるということになると、経費を頭割りにしなきゃならない。そうすると、東京まで来て、みんなをホテルに泊める。百何十人も泊めるというのは、たいへんなお金がかかると──その分配を出すといっても、出そうもない。苦肉の策で最後にはしようがないから佼成会におっつけてしまおうというんで、こちらのほうでも──むしろ任せてくれれば、こっちでやろうと──これはやっぱり、みなさんの応援がありますから気が強いわけです。どうせいろいろなことをやるのに、寄り合い所帯じゃ、うまくいかんから、うち一本やりでやらせてくれるのならやりよいということで、佼成会だけでやったわけです。(拍手)
そして、みなさんで稚児さんを出したり、いろいろなことをやって、百人もおいでになった方をあの普門館にお招きをして、大会を開いて、世界の平和の祈願を第一番にやったと──こういうことで、非常にこれはみなさんが力を入れてやってくださった。その真心というものが、来られた方々の心に、りっぱに届いているわけであります。