私は佼成会の最初の頃は、
お茶を飲ませて、お茶を飲んでシラフで『さぁ、皆さんの前で歌を歌いなさい』と言ったらすぐ歌える人でなければ支部長にしない。(拍手)毎日、道場で歌を歌ってもらっていちゃあ困るけれども。(笑・拍手)そんなことはありっこない。そこで皆さんの要望でですね、せっかく盛り上がって、さあここで教会長さん歌って下さいという時にね、全然歌えないということだと、それでは皆さんがついて来ない。そういう時には下手でも上手でも、ありったけの声で…。(拍手)
人様を導くというのは、自分が導かれるので、皆さんの要望に自分が沿って行くというのは、自分が導かれているということなんです。お互い自分の思うところの線に沿っていけばね、そういうためには自分がありったけのことを捧げるという真心がなければいけない。
もう私どもの時代、明治の時代ではね、関東で酒を飲んだら都々逸をやらなくちゃいかん。
それで十七歳で東京へ来てですね、私の主人がもうお神酒を一杯つけて、私に一杯飲めというので飲ましてくれる。二人で一本飲むと都々逸が出るわけです。そして一日のこの疲労をですね、一杯飲んで、それからお風呂屋へ飛んで行ってお風呂へ入って、それでパァーッと発散して明日また早朝に備える。こういう生活を私はしたわけです。その時に初めて東京へ来て都々逸というものを主人に教わったんです。商売も教わったし歌も教わったし、私はもう、人様が教えてくれるなら喜んで習うというほうだから、それで今日になっているわけだ…。
それじゃ都々逸を三題歌わしてもらいましょう…。(拍手)