他の子もたしなめる
今日は、お盆の起こった縁起というものを申し上げたわけですが、私共は自分の子供ばかりに愛情を注ぐのではなくして、自分の子と同じように他人の子供にも愛情を注いでいかなければならない。他の子供も不良になっちゃならないのですから、ちゃんと声をかけてあげる。間違ったことをしていたら窘め(たしな)てあげる。そして、信仰の仲間、少年部や青年部などのよき仲間に誘ってあげて、他の子供も浄化してあげる。こういう考え方になって頂ければ、みんなそろって極楽に行けることになるわけであります。
ところが、現代人は自分の子供だけ偉くなるようにと、まあ、目連尊者のお母さんと同じ誤りを犯している。ご婦人というのは、どうしても自分の子供には執(とらわ)れやすいんですね。しかし、自分の子供に執われないで、自分の子供と同じように他人の子供も見ていかなければならない。このことを、お釈迦さまはお盆という行事を通して私共に教えて下さっているわけであります。ですから、そういう意味で、どうか青少年の育成ということもしっかりと考えて頂きたい。自分は信仰活動さえしていればいいんだ、大丈夫なんだというような考えではいけない。
そして、子供たちは子供たちなりに友達の中を浄化していく……。そして、一人でも多くの方々をサンガに誘っていく。教えを聞いて頂ければ、仏教は合理的ですからみんな分かりますよ。今の若い人はみんな合理的でドライですから、一度聞けば必ず分かりますよ。
若い人であればあるほど、子供であれば子供であるほど純粋ですから「なるほど、こういうふうにすれば幸せになれるのか」と分かって頂けますよ。みんなやりたいんですよ。やりたい人がたくさんいるのにお導きをしないでいるということになると、それでは謗法罪を作っていることになってしまう。
法師品を読んでみまするというと、私共はそういう方々をお導きをさせて頂くと、過去世に誓願を立てて生まれてきたというんですから……。十万億もの諸仏を供養した、その功徳によってこの娑婆に人間として生まれてきたんだと説かれている。しかし、その功徳がずうっと続くためには今世もまた諸仏を供養していかなくてはならない。