法華三部経の要点
『法華三部経の要点』は、立正佼成会の所依の経典である『法華三部経』について、庭野開祖による解説をまとめたものです。昭和63年10月より全115回にわたって佼成新聞に掲載されました。
この中で庭野開祖は、経典の成り立ちや構成について示しながら、「お釈迦さまのお説きになったさまざまな教えの底にある真精神を掘り起こし、形のうえで別々になっていた教えを見事に一つに統合したもの」と述べ、『法華三部経』の「諸経の王」たる所以を示しています。また、劇的な譬え話や美しい文学的な表現により、「読んでいくうちに人間として生きる喜びに全身の血が躍動するのを覚えざるをえません」と、一字一句に込められた意味やその奥深さについて要点を絞って解説しています。
なお、収録記事の中には、今日の観点からみると不適切ととられる箇所がありますが、当時の時代背景を鑑みて削除や書き換えは行わず、原文のままとしました。
(出典『佼成新聞』1988年10月21日号~1992年1月17日号)