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仏教者のことば10

【機関紙誌】

災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。死ぬる時節には死ぬがよく候。是はこれ災難をのがるる妙法にて候。  良寛和尚・日本(山田杜皐への手紙)

仏教者のことば11

【機関紙誌】

 一日作(な)さざれば一日食(くら)わず。  百丈懐海禅師・中国(百丈清規)

仏教者のことば12

【機関紙誌】

色は匂へど散りぬるを わが世たれぞ常ならむ 有為(うゐ)の奥山今日越えて 浅き夢見じ 酔(ゑ)ひもせず  作者不詳・日本

仏教者のことば13

【機関紙誌】

衆生本来仏なり 水と氷のごとくにて  水をはなれて氷なく 衆生の外(ほか)に仏なし  白隠禅師・日本(坐禅和讃)

仏教者のことば14

【機関紙誌】

聖者、人を駆(か)るに教網(こうもう)三種あり、いわゆる、釈・李・孔なり。浅深隔て有りと雖も竝(なら)びに皆聖説(せいぜい)なり。  弘法大師空海・日本(三教指帰巻上)

仏教者のことば15

【機関紙誌】

売買をせん人は、まず得利の益(ま)すべき心づかいを修行すべし。  鈴木正三・日本(万民徳用)

仏教者のことば16

【機関紙誌】

たとい法然上人にすかされまいらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずそうろう  親鸞上人・日本(歎異抄)

仏教者のことば17

【機関紙誌】

ただ、わが身をも心をもはなちわすれて、仏のいえになげいれて、仏のかたよりおこなわれて、これにしたがいもてゆくとき、ちからをもいれず、こころをもついやさずして、生死をはなれて仏となる。  道元禅師・日本(正法眼蔵)

仏教者のことば18

【機関紙誌】

鉢盂(はつう)を洗い去れ  趙州禅師・中国(従容録第三九則)

仏教者のことば19

【機関紙誌】

今も短気がござるか。あらばここへ出さしやれ。直して進ぜよう  盤珪禅師・日本(盤珪禅師法語・上)

仏教者のことば20

【機関紙誌】

われかならずしも聖にあらず、かれかならずしも愚にあらず、ともにこれ凡夫なるのみ  聖徳太子・日本(十七条憲法第十条)

仏教者のことば21

【機関紙誌】

人は阿留辺幾夜宇和という七文字を持(たも)つべきなり。  明恵上人・日本(栂尾明恵上人遺訓)

仏教者のことば22

【機関紙誌】

新しく興ってくる西洋の思想は総合性をめざしているから、この新しい要求を満たす材料を仏教の真理の蔵から選び出すことを、むしろ希望するであろう。  C・ハンフレーズ・英国(仏教・原島進訳)

仏教者のことば23

【機関紙誌】

才市やどんどこ、はたらくばかり。いまわ(は)あなたに、く(苦)をとられ、はたらくみこそ、なむあみだぶつ。  浅原才市・日本(妙好人浅原才市集)

仏教者のことば24

【機関紙誌】

この地上を全部牛の皮で覆うならば、自由にどこへでも跣足(はだし)で歩ける。が、それは不可能である。しかし自分の足に七寸の靴をはけば、世界中を皮で覆うたと同じことである。  河口慧海・日本(山田無文《手を合わせる》より)

仏教者のことば25

【機関紙誌】

仏法は功を用ゆる処なし。ただ是れ平常(びょうじょう)無事なり。  臨済禅師・中国(臨済録)

仏教者のことば26

【機関紙誌】

畏れとは、人間を越えたもの、絶対者--神や仏--に対する畏怖心。一方、水、空気、光に対する畏敬の感情です。近代化はこの畏れをなくする方向に進んだ。ドイツの哲学者ニーチェによって、「神は死んだ」と言われたわけです。  東昇・日本(…

仏教者のことば27

【機関紙誌】

過去に法華経の行者にてわたらせ給えるが、今、末法に船守の弥三郎と生れかわりて、日蓮をあわれみ給うか。  日蓮聖人・日本(船守御書)

仏教者のことば28

【機関紙誌】

人のかくす事をあからさまにいう。  おしはかりの事を真実になしていう。  いきもつきあわせず物いう。  このんでから言葉をつかう。  学者くさきはなし。  良寛禅師・日本(良寛禅師戒語)

仏教者のことば29

【機関紙誌】

道心の中に衣食(えじき)あり、衣食の中に道心なし。  伝教大師最澄・日本(遺誡十五個条)