生誕地祭り
皆さま、本日はようこそご参拝下さいました。ついこの間正月が来たと思っておりましたら、もう10月、お会式の月になりました。私の故郷の方では東京よりも一足早くお会式が、県知事さんまでご参列頂いてたいへんに盛大に行なわれた。という報告を受けております。
私の子供の頃のことを思い出しますと、私の故郷では蜂に刺れても南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏……。熱いお風呂に入るというと、大事なところをしっかりとおさえて南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。
そういう土地柄でありますから、「法華、仏になれば、牛の糞が味噌になる」などと、法華経に対して誠に無関心、無理解なのであります。
そういう土地に佼成会が菅沼修養道場を建てて下さいまして、全国から信者さんがたくさんお参りに来て下さるようになった。そういうことから、十日町の町から菅沼までは申甲 (菅沼)、酉甲 (大池)、戌甲 (赤倉)、亥甲 (軽沢) というような部落が続いているんですが、最近はそこの子供たちが遊びの中で言う言葉は、南無阿弥陀仏ではなくして南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経と言うようになったというんです。そういうことで大人たちもびっくりしているわけなんですが、子供たちの方が感化が早いようでございます。そういうところへお会式を持っていきますと、一段と法華経に対する理解が深まっていくことになると思うのであります。先般行なわれました「生誕地祭り」というのは、そういう意味では、大きな意味での布教活動になっているわけであります。
真実を説く〝時〟は来ている
この話は、既に何回も申し上げたと思いますが、念仏宗にも禅宗にも、どの宗派にもお祖師さまはいらっしゃるわけです。念仏宗なら法然上人、浄土真宗なら親鸞上人というように。けれども、ただ〝お祖師さま〟と言いますと日蓮さまと、誰しもが心の中に描くそうでございます。それはなぜなのかと申しますと、日蓮聖人が「法華経こそがお釈迦さまご一代のご説法の中で一番尊いお経であり、その法華経こそが人類救済のご法門である」ということをはっきりとさせた方であるからなのであります。
そういう意味で、世界人類を救おうということになりますと、もういろいろと説いていたんでは、救いようがないんです。理屈でいろいろ言っていても話は通じない。