先程、明るい社会づくり運動全国協議会の幹事をなされております田無教会所属の石山さんが説法なされましたが、石山さんは過去には「宗教は阿片だ」という共産主義思想を持っておられた。その方があのように一変して法華経に帰依なされた。これも随縁であります。過去世において仏さまにお会いしてご指導を頂いたという因縁、そういう種子が今世実を結んでいるわけなんです。
今世、こうして佼成会というサンガに入って修行ができるということ、思えば、これはまことに不思議な因縁でありますが、これを随縁というのであります。
前世からの因縁があったからこそ、思想的にも複雑で、いったい何を信じたらいいものか分からないような時代に、法華経に結縁することができ、そして導きの子供とともに今世さらに随縁を積み重ねている。こういうわけであります。
このように私共は仏さまとは離れることのできない因縁を持っているわけであります。仏さまは私共を決してお離しにならない。もう、しっかりと仏さまが抱きしめて、懐に入れて、私共を育てて下さっておられるのであります。
お互いさまに、私共は前世からの随喜更随縁のおかげさまで、一足先にこうして佼成会というサンガに入ってすばらしい人生を送らせて頂いているわけであります。どうか今日を契機に、世界に本当の平和が来るまで世界中の人々に法華経の思想をお伝えする。そうするならば、いつかはいかなる国の方でも、中国の趙樸初先生と山田猊下が随喜の涙をこぼされたように、必ずなって頂けるのであります。
そういう意味で、戦没殉難の諸精霊、さらには人間だけではなくして戦争のために犠牲になった動物や草木に対しても心からなる誠を捧げるとともに、お互いさまにこうして法華経に結縁されました因縁を深く自覚して頂きたい。皆さま方の今後のご精進をお願い申し上げまして、本日の説法を終りといたします。有り難うございました。
以上