そういうことを本当に思い起こして、世の中をごまかして、よそからもらって大変都合がいいというようなことでわがままをしちゃならん、横着な考えを起こしちゃいかんと、そういうことを仏さまはちゃんと教えようというので、十番弟子の人がこういうふうに話題に上っているわけです。ちょうど佐々木さんが自分の罪障を掘り出して、そして教会長さまなんていうと、教会長さまか、神さまか、というほど大変に権威を持っていらっしゃる。ところがその人もやっぱり人の子なんだと。そして業が深いからこそよけいに信心をしなければ救われなかったと、こういうことを皆さんの前ではっきりと懺悔をする。こういうふうにあっさりと懺悔のできるということは、きょうのこの盂蘭盆会の縁起と同じように、そういう縁によって、懺悔をすれば罪は消えるということを仏さまが言われております。地獄の一劫で苦しんでおられる目連尊者のお母さんを救うのにはどういう方法をしたらいいかというと、目連尊者自体が、自分が仏にならなければ先祖が成仏できないと、こういうことをまたこれは言われているわけであります。
私どもがご先祖さまに鐘をたたいて、木鉦をたたいて、毎日線香を立てたりローソクを立てたりして──夏になりますと、よほど気をつけませんとお花もお水を始終かえないと臭くなります。これを気をつけてご宝前をいつでも新しい花で清らかに飾って、そして線香ローソクをともして、真心を込めてご供養をする。このこともせんじ詰めればご先祖さまの成仏です。ご先祖さまの成仏ということには、こちらの方が仏にならなくちゃいかんわけなんです。こっちの方が迷っておって、そしていろいろのことを言っても、向こうの方はなかなか片がつかんわけです。