四法成就
われわれはちっとも変わったような気がしない。始まりからおんなじような気もちでいるんですね。ところが外から見ているとだいぶ変わったと、こう言うんですね。で、どんなふうに変わったかと聞くと、何の心配もなさそうな顔をしてると言います。おれはそんなあほうのような顔をしているかなと、こう思っていろいろ外から見た人に聞いてみるんです。そうするとやっぱり佼成会の人というのは佼成型というのがありましてね、外から見ているとみんな同じように見えるらしゅうございます。
ですからたとえばあの明るい社会づくり運動なんていうのを始めた当時には、佼成会が布教をしやすいようにするために、よその宗教までみんな集めてあんなことをやるというので、大変皆さんが疑っておられたんです。ところが七、八年やっても一貫してですね、施しをするのは大体佼成会が主ですね、ほかの方は従なんです。ですから幾らかは出してくれる人もあるけれども、ほとんどが佼成会で出費をして、そして佼成会の人が一番手間をつぶして、そしてまあ骨を折ることは一番骨を折る。それでいよいよ明るい社会づくり運動の大会の日になると、もう町の長という人は盲腸に脱腸にみんな長を引っ張って来て(笑い)、そしてもう長のつかない者はだれもどうも出席する権利がないというようなことで、いよいよ明るい社会づくり推進大会ということになると、どこかの会場を借りるのに会場費も払わせてもらう。聞きに行ってるのは脱腸に盲腸にみんな……(笑い)、町長に校長に、みんなそういう人ばかり来ているわけです。そういうことを喜んでやっておる。これがずっと一貫して何年でも続いておると、やっぱりよその人が見ると後光がさしておるらしいね。それはもう黄金のような香りがしているらしい。そういうふうなことが、この仏道修行の功徳なんですね。
だからちょっと考えると損なんだな。人間的な欲望を根底に置いて物を考えれば大損なんだ。いまはみんなこの世の中が、利口だ、利口だと思って頭を使ってうまいことをやろうとしているものだから、みんな不都合になっているわけだ。ですから今日のような時代には、だれかが大ばかにならなければうまくいかないわけなんです。そしてもう損得を言わないというのは、これは普通の人が見たら大ばかなんですけれども、大ばかこそ本当の大利口になるわけなんです。そういうことを一番端的に教えたのが、このお盆なんだと言ってもいいと思うのです。