語し合えば必ず分かる
まあ、このお話も何度かお話したと思いますが、私がWCRPを始める時に「世界中の宗教者などを一堂に会して会議するなどしたら、それこそ混乱してどうしようもないぞ」と、私を可愛がって下さる方ほどご心配下さった。「庭野君、君はとにかく宗教というのを甘く見すぎる。宗教などというのはそんな甘いもんじゃあない。世界中の宗教代表を集めて会議をするなんて、それこそ喧々囂々、もう収拾のつかないことになるぞ」と、盛んにご忠告下さった。
ところが、先程竹村君が言ったように私は、大馬鹿者ですので、全然そういう言葉には「我れ関せず」だった。いやしくも宗教を持っている人間ならば、会って話し合えば必ず分かるんだと、私はこういう考えですから、過去の宗教間の歴史がどうだとか、宗教者というのはみんな排他的なものなんだとかいうことは、私はまったく問題にしなかった。
なぜ問題にしなかったのかと言いますと、皆さま方も法華経をお読みになってみれば分かると思うのですが、仏さまは信じない者は相手にしないというようなことはないんですね。『若しは信、若しは謗、共に仏道を成ず』とおっしゃっておられる。信じる者と信じない者、そういうことで差別をしない。信じる者も信じない者もみんな一仏乗である。この地球上の人類はすべて等しく仏さまの子供であり、仏さまがみんな一緒に抱きかかえて下さっているんだと、ちゃんとお経に書いてあるんですね。ですから、たとえ世界中の宗教代表を一堂に会しても、話し合えば必ず分かり合えるんだと、私はこういう考えですからちっとも神経を使うこともなかったんです。こういうことで今日まで13年間ずうっとやってきたのであります。