第5章 法燈は未来へ
庭野開祖から日鑛二代会長へ「法燈継承」が行われ、バトンがつながれた。
個人の救済だけのとどまらず、社会全体を救う実践を続けた庭野開祖。「すべては一つ」という深遠な心理に基づく一乗の精神を広く社会に伝えるためのものだった。昭和57年には国連軍縮特別総会で二回目の、昭和63年には三回目の演説を行った。
平成3年11月15日、庭野開祖から日鑛二代会長へ「法燈継承」が行われ、バトンがつながれた。庭野開祖はその後も、一仏乗の世界を目指して『法華経』実践の歩みを続け、平成11年10月4日、満92歳で入寂した。
昭和55年
1980
73歳
イランの首都テヘランで開かれた「米国のイラン介入に関する 国際会議」に国賓として出席。
昭和57年
1982
75歳
「第2回国連軍縮特別総会(SSDⅡ)」に出席のためアメリカへ。 (IARF[国際自由宗教連盟]第25代会長として)
昭和58年
1983
76歳
宗教協力を基盤として、平和活動を推進している人たちの労に報いるために、「庭野平和賞」を設立。
庭野平和財団「第1回庭野平和賞」の贈呈式。
昭和59年
1984
77歳
「国際自由宗教連盟(IARF)第25回世界大会」が開催。第25代会長として出席。
アジアでの大会開催は初めて。大聖堂、普門館、法輪閣を主会場に。
77歳
本会は「アフリカへ毛布をおくる運動」に取り組むことを発表。
昭和62年
1987
80歳
比叡山(天台宗総本山 比叡山延暦寺)山頂で「世界宗教者平和の祈り」が行われ、同時に大聖堂はじめ全国の教会で「平和の祈り」が行われた。
終了後、趙樸初中国佛教協会会長、山田惠諦天台座主の両師を穂高山荘に招き、記念植樹。
昭和63年
1988
81歳
「第3回国連軍縮特別総会(SSDⅢ)」で立正佼成会会長として
「軍縮への提言」と題して、「安全とは他者と共に生きる自覚である」と
スピーチ(国連本部)。
平成3年
1991
平成6年
1994
88歳
直子夫人逝去。享年87歳。
88歳
「第6回世界宗教者平和会議(WCRPⅥ)」がイタリアで
開催のため出席。ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が開会式に出席。
平成11年
1999
92歳
10月4日 午前10時34分、入寂。満92歳。
法号「開祖日敬一乗大師」。