そういうことで双方にお会いして、ルーテル派の人のところへも行ってまいりました。ちょうど平和会議をしているところへ行ったものですから、一つあいさつをしろというのであいさつをしました。お昼をごちそうになり、そのあと平和会議に対するいろいろのことを別室で二人でしっかりと、お話しをしましょうということで、この方も全力をあげて協力をいたしましょうという事になったわけです。
その方のお話しを伺いますと、これまた私どもが選挙をやりまして、皆さんにご苦労かけて、ほんとうに申しわけありませんが、これも大切だと思うことがまた一つあるわけです。
それはお金を五百億くれるくらいですから「何々法案を出そう」という前に、ルーテル派とカソリック派の両方に「こういう法案を出そうと思うが、これに対してあなたがたのいい知恵をかしてくれ」というので、法案を政府が提案をしないうちに、両方の宗教家に法案の原案を出すわけです。それをこちらに専門家がいて、それをしっかりと宗教的にこのことはいいか悪いかと、いうことをすっかり研究して、そして両方の研究部が一緒になってまたこれを検討して、政府に「こういう法案は出してはいけない」とか「出すべき」だとか「こういうふうにして出せ」とかいうことを、宗教家が指導するわけですね。大事な法案に、これだけの発言があるわけです。
日本の政治はどうです。
佼成会はみなさんが投票してくださるために私が会いたいというと、総理大臣でも、大蔵大臣でも、会いたいといえば会ってくれるわけです。ほかの宗教家は会おうといっても会ってくれないんですよ。だから、他の宗教家では「佼成会の庭野さんが行ってくれなければ会わないから、われわれの主張するのにはとにかく、庭野さんのあとにくっついていかなければだめだということで、佼成会さま佼成会さまというので、よその宗教は一生懸命です。政治にものを言おうとしても窓がないわけです。この窓があいているということは皆さんのおかげなんです。
今度、もし会いたいといっても会わないような大臣がいれば、この次の選挙には自民党に入れないということになっちゃう。
政治をただすためには主権在民で、主権はわれわれにあるわけですよ。いまは、まだ西ドイツのようなわけにはいきませんけれども、やっぱりお互いに結束して、政府に対する発言、こういう問題にまで高めていかなければ、ほんとうの理想世界はできない。その発言もいま百万世帯でありますが、もし皆さんが一軒一軒ずつ導いて二百万世帯になったときに、その発言というものはいまの倍なんていうもんじゃなく、三倍も四倍もの発言になるのです。それはおそらく西ドイツの宗教家の発言と大差のないぐらいの発言になるだろうと私は思っているわけです。