庭野日敬法話選集_別巻_00_00_第二十四回国際自由宗教連盟(IARF)世界大会〈オランダ〉記念講演〈プリンストン〉開会合同礼拝式の挨拶-0004
別巻_第二十四回国際自由宗教連盟(IARF)世界大会〈オランダ〉記念講演〈プリンストン〉開会合同礼拝式の挨拶
1 ...第二十四回国際自由宗教連盟(IARF)世界大会「オランダ」記念講演 国際自由宗教連盟副会長 庭野日敬 私に講演の機会を与えて下さった議長、並びに皆様に対して心からお礼を申し上げます。 本日、私に与えられましたテーマは〝宗教は世界人類に平和をもたらし得るか〞というものでございます。結論から申しますならば、…別巻_第二十四回国際自由宗教連盟(IARF)世界大会〈オランダ〉記念講演〈プリンストン〉開会合同礼拝式の挨拶
2 ... ヨハネ・パウロ二世の不幸な事件に対して、私はお見舞の電報を打ちました処、教皇庁から〝たしかに悲しむべき事件ではあったが、そういう事件が起る時代であればこそ、愛と平和が必要であり、それを渇望する世界のためにも、私たち宗教者は努力しなければならない〞という意味の礼状を頂戴致しました。まさしく今日が憂うべき時代であるだけに、…別巻_第二十四回国際自由宗教連盟(IARF)世界大会〈オランダ〉記念講演〈プリンストン〉開会合同礼拝式の挨拶
3 ... 冒頭から私は、今日を憂うべき時代と申しておりますが、かかる時代に生まれ合わせたことを私どもは喜ぶべきであります。闇の中から出て来たものでないと光の有難さがわからないように、不確実で激変する今日であればこそ、私たちは神仏の御心が那辺にあるかを真剣に求めることが出来るのではないでしょうか。 私は過去数回にわたるIARFの総会に出席する度に、…別巻_第二十四回国際自由宗教連盟(IARF)世界大会〈オランダ〉記念講演〈プリンストン〉開会合同礼拝式の挨拶
4 ... さて、いま私は諸行無常、すなわち、一切のものは変化することが真理だと申しましたが、私たち宗教者もまた変わらなければならぬことを認める勇気が必要です。あたかも傲慢な人間が、その傲慢な自分を否定し懺悔しなければ救われないように、宗教者自身もまた、否定しなければならぬものは何かについて謙虚に反省してみなければなりません。 では一体、…