仏教のカナメ
私がたまたま、その法座をひらいたあとで、学林生や皆さんとお夕飯を一緒に食べて、皆さんにごちそうしたわけです。講評しようということで、皆さんを集めてお夕飯を一緒に食べたわけです。
前の晩に、どうも時差の関係で神経がいら立っているせいか、ちょっと一眠りすると、朝の三時ごろ目が覚めちゃって眠れないわけです。きょうはこういうことで、ああいうことでと順々に一日を忙しくまわっておる。そういうことで三時頃目を覚まして、どんなふうに説明したら、この留学したり、また日本から来た学林生などに、法座の効果というものを、すぐ端的に分るように、また自分も認識ができて、人にも説明ができるようにするには、どんなことを言ったらいいかと思って、私はもうその朝の三時頃から考えていたんです。
そして朝大急ぎで書いて、みんなに──君たち、キリスト教の方がこんなに一生懸命で、仏教を学ぼうとしているのに、仏教とはどういうもんだということを、ズバリ一口で分るように言わんことには意味がないと──そのためには、ひとつこれを君たちよく分るように説明しろ。仏教語で言えばこういうことなんだよということで、ちょっと八つばかりの項目を書いて、そして渡して、説明をして、こういう方法で説けということを申し入れたのです。それはこういうことです──。
私どもは何の気なしにやってるんですけれども──私もあまり今までこういうことを言わなかったのですけれども──「万教同根」ということを、まずはっきりと意識しなさい。
そしてきょうは、ちょうど妙佼先生がはからずも言われた。それは「以道受楽」ということなんです。道を以って楽を受ける──仏教というものを行ずることによって、自分がしあわせをいただけるんです。この仏道は聞いていい話で、それに加えて自分でいろいろと、雑誌や何かに出ていたいい言葉をくっつけて、それで立派な言葉にして話をしても、それでは救われないんだ。道を行ずるか、行じないか──自分がほんとうに道にはまって、仏道のとおりに行じて、はじめて楽をいただける。だから「以道受楽」ということなんです。こういうことを、私は学林生に言って聞かせたのです。
中国へ行ったら、同じことをいっていたんです──「国土荘厳」と──国がきれいになる。これは、みんながちゃんと道を行ずれば、その国はきれいになります。そして国土荘厳のところには「衆生利益」──一切衆生がみんな利益をいただけるわけです。国土をきれいにし、正しい行いを行じていくと、こうやれば衆生利益、ちゃんと国土荘厳はお経にも出ておりますが、皆さんが毎日、会員綱領で唱えている「寂光土の建設」──菩薩道を行じて、寂光土を建設するという──世界平和境の建設ということをいっているわけです。