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もし、いなくて会えないならば、だれか適当の者があいさつにぐらい来そうのもんだというような、なかなかこれはまた、え、相当もう、活発の意見でありました。向こうのソ連のほうではわたしども信仰者なんて認めてないかも知れませんが、世間を、わたしどもや、もう高階先生のようなこの宗教の固まった人間っていうのは、まあ、一つの道からいえば確かに、はるばるその、使節団がソ連まで渡ったんだから、政府の代表として、だれかそのフルシチョフがいなかったから、適当の者が来て、誠にご遠路ご苦労さまとあいさつして、してもらってこう、これはまあ、お年寄りの耳の遠い人ですからいろいろ事情あんまりわからんで、頑徹(がんてつ)にそうおっしゃること非常にわたしごもっともだと思う。その、老人の怒られた顔を見てわたしは本当に、なるほどこの、ご老人さすがに、15,000カ寺の管長さんを、務められて、日本(にほん)仏教会の会長にもなるという人だから、これだけのなるほど、一つの信念を持っていなさる人だなあと、こうわたしは非常に、え、高階先生のその人柄にわたしはほれ込んで。老人素晴らしいとこう思ったんでありますが、ロンドンに帰ると、と、おれはもう、ほかのところ行く必要がない。ロサンゼルスぐらい直行するから、もうおれも離団するっていうので、え、名誉団長と団長と離団して、ロンドンではもう四分五裂(「しふんごれつ」と発音)になっちゃったわけなんです(一同 笑)。ま、しかしこれはあの、感情的になったとかというんでなくて、お年寄りで、体が非常にお疲れであると。それから、まあデンマークとか、あー、(咳払い)スウェーデンっていうようのところの見学というようのことを、そういうことはもう自分に必要がないと。とにかくもっぱら、そのフルシチョフに仏教を説いてきたいというその念願で、おいでになったことは、え、ソ連で朝めしの時に、いー、高階先生のいわれた言葉を聞いてるとまったくもう、それに、い、固まって行ったわけでありますから、それが会えないってことですから、もうロンドンに来たら、おれはもうサンフランシスコへ行って、あー、ロサンゼルスへ行って、みんなの来るのあすこで待ってるから、先にわたしは行ってひとつ休養するというので、先にもう、団から離れちゃいました。
 そういうことで、団の性格が少し尻が細くなってきたようの形なりまして、え、そこで、団長が別れるにあたって、あと、だれかが団長に、なると、いうことをしなきゃならんのだが、どういうふうにしたがいいだろうっていう、まあ相談受けたんであります。そこで、まあ、どういうふうにするかっていうことで、いろいろ、考えたんであります。

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