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だからそこに、まあ、そのー、考え方という問題になってきますというと、最近気がついてきたっていうことは、そこにその、そういう自分が安楽の世界になってですね、自殺を企てるということの奥の奥を考えるというと、30年間社会主義というものにやってきて、宗教心っていうものが、だんだん薄らいで、お寺があって形はできてるけれども、宗教心というものが国民からまるで抜けてしまったと。そういうところに心のゆとりがない、考える、やっぱり未来永劫の要するにその生命力っていうものを考える、判断がなくなってきたと。ま、いうことで、少々、スウェーデンのほうではそういうことに慌ててですね、宗教にもう少し、皆さんが、宗教心を起こすようの方法にもっていかなくちゃならないんじゃないかっていうことが、起こりつつあるん。
 これはやっぱりですね、仏教でいう諸行無常で、世の中は、こういろいろ波が打ちます。のぼったと思えば下がります、張ったものは緩む、また緩んだものは張るというようにですね、たこの綱じゃありませんが、波が打つのでありますが。ま、そういうような順序をこうずっと、いろいろの状態を、見さしていただく時にですね、わたくしどもに、日本(にほん)国民という者は、この前もわたしは、南北米回って来て、日本(にほん)の国民に生まれたってことがわたしは本当に幸せもんだということを痛切に感じたと申し上げたんでありますが。
日本(にほん)は、何かがないとか、あるとか、ま、まさまざまのこといっておりますが、わたしどもに与えられたところのその問題っていうものは、むしろ日本(にほん)人の現在の状態では、全部がいいとはいえない。どうも、誘拐事件を企てたなんというバカなやつも出てくるし、え、1,500万の借金があったからといってどうも、とんでもないその、人を誘拐しようなんという、まあ物騒のやつも世の中にあります。日本(にほん)人にもそういう不心得者もおりますけれども、しかし人間本来のものをよく正して、まあ、こういう人もやっぱり宗教心がないから、そういうことになってしまうと思うんですが、わたしどもがよくこう考えた時に、わたくしどもの置かれてる日本(にほん)という国は非常に幸せだと。
 例えば、ドイツのベルリン、これまあ東ドイツと両方、お、拝見さして、見学さしてもらったんでありますが、これはたいへんその西ドイツのほう復興して、東ドイツだけはまだ復興しないけど、西ドイツのほう復興したっていうようのことをいままでの報告でわたし聞いておったんでありますが、行って見るというと、わたしの目に映ったところでは、確かに西ドイツのほうは人間が大勢いるし車がたくさんありますから、人はたくさん住んでおるでしょう。

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