今日のように教学の研修などやってる暇がない。そういうことなしに、今日入会したら、明日からもう手取りをしろということでやってきた。これも外国の方がみんなこの問題で私に――ついこの間来た人もこれについて聞いておりましたが――その幹部を決めるのにたいへん難しいでしょうと言うんですが、私のほうとしては、幹部にするのにちっとも難しくない。ハイ、ハイと言って素直に聞いて、そうするともう、今日入会したら明日から布教師に取り立てているんだ、その中で何人かを導いた体験をして、そして自分の心を直したら相手が直ったという、この体験をちゃんとした人は、すぐに幹部にしても使えるんだ。役に立つんだと、こういう乱暴なことを言うと、もうこのヨーロッパのキリスト教の方々などは、とてもそんな無茶なことを、というようなお考えでいらっしゃる。ところが十五年間私が国際問題の、この日本の委員長というお役をおおせつかって十五年、まあそのままです。
そうするもんだから、最近では外国の方がとにかく佼成会の真似をしよう、佼成会にならおうということで、最近は佼成会を見る目がちがってきたんです。ですから皆さんはよほどしっかりしてもらわんと、外国の人がこれからどんどん日本へやって来る。
私はいつかも申し上げたと思うんですが、日蓮聖人のお言葉の中にも、この月氏の国――つまり今のインドですが――その月氏の仏法が日本に来て、日本に来たものは、今度はインドに帰ることになる瑞兆があるというようなことを申されておりますが、それが今現在アメリカにおいて、日本からさらに東のほうへ行きますると、何ですね、アメリカの人が佼成会の教えを何とか勉強して覚えようという、そういう機運が出てきた。しかし、日本のほうではまだそれを一生懸命に求めようというところまではいっていない。皆さんが一生懸命に導こうとして手を取れば、手取りが徹底すれば入るけれども、構わんでおけば入らない。ところがアメリカのほうでは、向こうで自分達が、神父さん達が真剣で、その法華経の教義を勉強している。そして初めての人が、まだ信仰のない人が導けるかなあと、導けるとするならばというんで、なかなか合理的にですね、そんな功徳のある信仰ならばというので、もうアメリカのほうでは一生懸命に聞きたいという人が出てきたんです。日本のほうで、皆さんの導きのし方がぐずぐずしているというと、あべこべに向こうから今度はお導きを受けるようになってしまうから、本家本元がぐらついちゃいけない。