こういうことを今度、私、旅行させていただいて体験をさせていただきました。そして宗教家がわざわざ、しかも仏教徒が神の愛を説きに来てくださって、そしてわれわれ宗教家になすべきことを指導してくださるとは、まことにもったいないことだというので、向こうの人は非常に恐縮して、一生懸命に協力しましょうというお話しになっているわけであります。
これまたみなさんにちょっと申し上げておきますと、田中総理が二十万ぐらいの都市をつくろうという『日本列島改造論』というのを出した。あの改造論は、どっかにひな形があるんだろうと私は想像したのです。全然、世の中にないものを持ってきっこない。そう思ってましたら、西ドイツへ行ったら西ドイツがまさに日本列島改造論で、二十五万ないし三十万の市がポンポンと離れて、公害がなく、うまくできているのですよ。これはもう、西ドイツにちゃんとひな形あるのですよ。今度西ドイツへ行ってみてわかったのです。
そして市長さんに権限を持たせて、その都市はまとまって結束しているんです。ですから西ドイツの政治というのはなかなかうまくいっている。そういうことをめざしているわけです、田中さんが言い出しているところに、私がこんなことを言うと「庭野は新潟県人だから、田中総理のつつ持ちしているだろう」なんていわれるだろうが、そんなことじゃなく田中でも池田でも佐藤でも、そんなことはかまわない。政府の出したことに、みんなケチつけるばかりが能じゃないわけです。いいことはいいと取り上げて、その実現をどういうふうにしたらできて日本の安泰というものが、公害のない日本というものをつくるのに、どういう効果があるか。こういうものはいいところを見てきて、いいところはちゃんととって、早くりこうにやることですよ。私はそう思っているのです。これはたいへんに面白い。しかし、へたをすると、きょうの時事放談を聞いておっても、放談の中で細川隆元先生は「たいへん日本列島改造論はいいんだけれども、改造論ぶっておいて処置をしないもんだから、もう地方のほうまで町ができるだろうというので土地がどんどん上がっている」という。銀行には金が山ほどあるんですね、金があるけれど借り手がないわけです。銀行は金を借さなきゃ商売にならない。どっかで何かしなきゃと、そうすると改造論なんていうと、ここで二十万都市ができるだろうというようなところは、この辺買っておけばもうかるだろう、金貸しがちゃんと、地所を買うなら金貸すんだ、というから早く銀行を押えなければだめです。都市の発展のじゃまをするような、地所を買うのに金を貸すという、そういうことを押えろ、ということを細川さんと斎藤栄三郎先生の二人が話しあっていた。