我未だ道を得ざる時、功徳なき時には、諸の衆生等我と共に語らず、況や復た供養せんや。是の故に当に知るべし、功徳を供養して我を供養せざるを。 (大荘厳経論 巻十五)
倶会一処(くえいっしょ) (仏説阿弥陀経)
他に隷属(れいぞく)するはすべて苦なり。自在の主権は楽し。 (小部経典・譬喩経)
汝らもし勤め励むならば、事として難きものなし。小(わず)かな水も常に流るればよく石を穿(うが)つがごとし。 (仏垂般涅槃略説教誡経)
己れに勝る有るを見るも嫉妬を生ぜず。己れ他に勝るを見るも驕慢を生ぜず。 (優婆塞戒経巻三)
【機関紙誌】
ほんとうに正しい信仰をもって来るならば、自然と自分はどこへゆくのだと、はっきり行手(ゆくて)がわかってこなくてはならなぬ。仰ぎ、伸びる気持、「自分はあそこへゆくのだな」という、目のあいた気持です。 友松円諦・日本(法句経講義)
善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや。 親鸞上人・日本(歎異抄)
貴僧は、まだ女を背負っていたのか。 原坦山・日本(仏教布教大系)
実際の体験ある人の書はみな読むに価いする。いわんや実際の体験による信仰を述べたものはなおさらのことである。 清沢満之・日本(近代の仏教者)
大道無門 無門慧開・中国(無門関・序)
広大な宇宙と矮少(わいしょう)な自分とは、同じ一つの道、地続きだということを体得するがよい。 沢木興道・日本(禅とは何か)
弥陀の五劫思惟(ごこうしゆい)の願をよくよく案ずれば、ひとえに親鸞一人がためなりけり。 親鸞上人・日本(歎異抄)
百尺竿頭一歩を進める 宏智禅師・中国(従容録七四則)
大いなるものにいだかれあることをけさふく風のすずしさにしる 山田無文・日本(手を合わせる)
随処に主となれば立処みな真なり。 臨済禅師・中国(臨済録)
他は是れ吾れに非ず 用某典座・中国(典座教訓)
啐啄同時(そったくどうじ) 碧巌録第十六則の評・中国(禅林宝訓音義)
片海・市河・小湊の磯のほとりにて昔見しあまのりなり。色形味わいも変らず、など我父母変らせ給いけんと、方違(かたたが)えなる恨めしさ、涙抑え難し。 日蓮聖人・日本(新尼御前御返事)