- 仏教者のことば38- 広大な宇宙と矮少(わいしょう)な自分とは、同じ一つの道、地続きだということを体得するがよい。 
 沢木興道・日本(禅とは何か)
- 仏教者のことば39- 弥陀の五劫思惟(ごこうしゆい)の願をよくよく案ずれば、ひとえに親鸞一人がためなりけり。 親鸞上人・日本(歎異抄) 
- 仏教者のことば41- 大いなるものにいだかれあることをけさふく風のすずしさにしる 
 山田無文・日本(手を合わせる)
- 仏教者のことば45- 片海・市河・小湊の磯のほとりにて昔見しあまのりなり。色形味わいも変らず、など我父母変らせ給いけんと、方違(かたたが)えなる恨めしさ、涙抑え難し。 
 日蓮聖人・日本(新尼御前御返事)
- 仏教者のことば46- 絶えず善行を行なっていると、だんだん情緒が美しくなっていって、その結果、他の情緒がよくわかるようになり、それでますます善行を行なわずにいられないようになるのである。 
 岡潔・日本(春宵十話)
- 仏教者のことば47- (報身仏としては)、法身よりうけたるわれらが心識(こころ)は仏性と申して、仏になり得らるる卵にて候。卵は産み出されても、母雞のあたたかなるふところの裡(うち)にあたためられねば孵化(ふか)せぬ。われらが仏性の心性も、報身仏の慈悲の懐に摂(… 
- 仏教者のことば48- 人間の職種あるいは地位というものが、人間であることに優先してはいけないんだ、ということを心しようではないか。 
 東昇・日本(人間が人間であるために)
- 仏教者のことば50- その道その道の専門によって真実な心を発し、職に殉ずる態度と、重ね重ね経験を深めて行くならば、「諸法実相」の円理に契(かな)う人は、相当にあると思います。 
 岡本かの子・日本(岡本かの子全集九巻)
- 仏教者のことば51- 衆生仏を礼(らい)すれば、仏これを見たもう。衆生仏を唱うれば、仏これを聞きたもう。衆生仏を念ずれば、仏も衆生を念じたもう。 
 法然上人・日本(勅修御伝)
- 仏教者のことば52- この世の人は 
 だれも煩悩にしばられている
 この世の煩悩を解き放そうと
 あなたは長い間慈悲にしばられていた
 生死流転のおそろしさを知ってはいるが
 慈悲の心にとめられて …
- 仏教者のことば53- 有情非情とは、まず大方にもうけたる分際(ぶんざい)なり。一切の物に情なきにてはあるべからず。情のかわりたるを以て、なしといえるにや。 
 沢庵禅師・日本(玲瓏集)
- 仏教者のことば55- たよりになるのは 
 くらかけつづきの雪ばかり
 野はらもはやしも
 ぽしやぽしやしたり黝(くす)んだりして
 すこしもあてにならないので
 ほんたうにそんな酵母のふうの…
