全ての業を捨てた時に成仏が
お釈迦さまの十大弟子の方々は、長い間お釈迦さまのお側で修行をされましたが、なかなか成仏に至らなかった人たちもおった。
しかし、「提婆品」の中には八歳の竜女が、まばたきをする間に成仏した、と説かれてあります。
竜女とは、畜身であり、しかも八歳の女の子が成仏したということはなぜかと申しますと、それは〝心の改革〟なのです。
自分の心が仏さまのみ心のとおりにスカッとして、すべての業を捨ててきれいな気持に心を変えた時、即座に成仏できるというのであります。
「譬諭品」の『三車火宅の譬え』、あるいは、「信解品」の『長者窮子の譬え』などからもわかりますように、仏さまの大慈大悲によりまして、いかに業の深い者であっても、みんな救ってあげたいということが、経文に説かれているのです。
また、仏さまは四十余年いまだ真実現さずというように、最初は方便力によって私たちを導き、そして、機根の整ったところで真実の法華経をお説きになられた、ということが「信解品」に説かれています。
まず宗教者が異体同心となる
仏さまの教えは、本当に真心で自分というものを無私にして精進するならば、望まなかった大きな宝を頂くことができるということです。
宝とは、金、銀というものではなく、本当の心の宝ということであり、つまり、真の救われということです。
私どもは、日蓮聖人さまのみ心を体して、世の中の間違ったことに対しては堂々と意見を述べ、世の中に正法を広めなければなりません。
そして、世界中の人々が幸せになるために、まず宗教家が異体同心となって活動を展開する努力が必要であります。
そういう意味で私どもは、現在、世界中の宗教家の方々と手をたずさえて、世界平和のために努力いたしております。
そのことを立証するごとく、先日(十月六日)は韓国において、大韓佛教法華宗と本会との僧伽結縁の調印が行われました。
そして、本日はその契りを結んだ大韓佛教法華宗の朴泰淑師はじめ五人の方々がお見えくださり、またオーストラリアの英国国教会のジョージ・A・マリンズ博士はじめ二十三人のご来賓を、本日の式典にお迎えいたしております。
マリンズ博士は、本会の法座の中の心の交流を通じて、仏教の働き、生きている法の姿などをご覧になりたいということで、来会されておられます。