盂蘭盆会は、私ども仏教徒には非常に大切な行事であります。
お釈迦さまの十大弟子の一人で神通力第一という目連尊者のお母さんは、地獄の一劫で苦しんでおられた。
霊界でのお母さんの状態を神通力でご覧になった目連尊者は、どうしたらお母さんが成仏できるかということを、お釈迦さまにお伺いしたのです。
これは、佼成会でいうならば、お釈迦さまに結んでいただいたということです。そうしますと、お釈迦さまは『夏の安居(あんご)に大勢のお坊さんが集まっている。この聖者にご供養をしていただきなさい。そのご供養の力によってお母さんは、極楽の修行の場に導かれるであろう』ということでした。そして目連尊者は、山海の珍味を供えて聖者の方々にご供養を申し上げたのです。その功徳によって目連尊者のお母さんは地獄の一劫から救われることができた、というわけで、これが盂蘭盆会の起こりとなったのです。
未来の幸せのため現在を大切に
私どもはお互いさまに、導きの親ごさんの手厚いお導きによって信者になったわけであり、自ら信仰に目覚めたという人は極めて少ないのではないでしょうか。
信者さんの体験談を伺いますと、入会前は正しくない考え方をもっていたために、いろいろな因縁に動かされていたのであります。
それは、過去世において自分の犯した業が今世にいろいろな苦しみとなって現れているわけであり、その悩み苦しみに遭わなければならないような業の種を、自分自身が過去にまいていたのであります。
日蓮聖人が、「過去の因を知らんと欲せば、其の現在の果を見よ。未来の果を知らんと欲せば、其の現在の因を見よ」とおっしゃるように、過去を知ろうと思ったら現在を見ればわかるということであり、未来の幸せのためには現在を大切にしなければならない、ということであります。
お互いさまに、このことを心にしっかり留めて仏さまの教えを実践していけば、心に安らぎを得て自分の歩みに自信を得られるのです。
例えば、仏教の認識のなかった人が、導かれて教えのとおり素直に実行いたしますと、見る見るうちに生まれ変わったような素晴らしい人になります。そうなると、ご法の功徳が理解でき、さらにこのご法を守っていれば未来は必ず幸せになるということがはっきりわかってくるわけであります。