開祖さまご法話テキスト『一心』 1983年 盂蘭盆会
盂蘭盆会は、私ども仏教徒には非常に大切な行事であります。
お釈迦さまの十大弟子の一人で神通力第一という目連尊者のお母さんは、地獄の一劫で苦しんでおられた。
霊界でのお母さんの状態を神通力でご覧になった目連尊者は、どうしたらお母さんが成仏できるかということを、お釈迦さまにお伺いしたのです。
これは、佼成会でいうならば、お釈迦さまに結んでいただいたということです。そうしますと、お釈迦さまは『夏の安居(あんご)に大勢のお坊さんが集まっている。この聖者にご供養をしていただきなさい。そのご供養の力によってお母さんは、極楽の修行の場に導かれるであろう』ということでした。そして目連尊者は、山海の珍味を供えて聖者の方々にご供養を申し上げたのです。その功徳によって目連尊者のお母さんは地獄の一劫から救われることができた、というわけで、これが盂蘭盆会の起こりとなったのです。未来の幸せのため現在を大切に
私どもはお互いさまに、導きの親ごさんの手厚いお導きによって信者になったわけであり、自ら信仰に目覚めたという人は極めて少ないのではないでしょうか。
信者さんの体験談を伺いますと、入会前は正しくない考え方をもっていたために、いろいろな因縁に動かされていたのであります。
それは、過去世において自分の犯した業が今世にいろいろな苦しみとなって現れているわけであり、その悩み苦しみに遭わなければならないような業の種を、自分自身が過去にまいていたのであります。
日蓮聖人が、「過去の因を知らんと欲せば、其の現在の果を見よ。未来の果を知らんと欲せば、其の現在の因を見よ」とおっしゃるように、過去を知ろうと思ったら現在を見ればわかるということであり、未来の幸せのためには現在を大切にしなければならない、ということであります。
お互いさまに、このことを心にしっかり留めて仏さまの教えを実践していけば、心に安らぎを得て自分の歩みに自信を得られるのです。
例えば、仏教の認識のなかった人が、導かれて教えのとおり素直に実行いたしますと、見る見るうちに生まれ変わったような素晴らしい人になります。そうなると、ご法の功徳が理解でき、さらにこのご法を守っていれば未来は必ず幸せになるということがはっきりわかってくるわけであります。盂蘭盆会は、私ども仏教徒には非常に大切な行事であります。
お釈迦さまの十大弟子の一人で神通力第一という目連尊者のお母さんは、地獄の一劫で苦しんでおられた。
霊界でのお母さんの状態を神通力でご覧になった目連尊者は、どうしたらお母さんが成仏できるかということを、お釈迦さまにお伺いしたのです。
これは、佼成会でいうならば、お釈迦さまに結んでいただいたということです。そうしますと、お釈迦さまは『夏の安居(あんご)に大勢のお坊さんが集まっている。この聖者にご供養をしていただきなさい。そのご供養の力によってお母さんは、極楽の修行の場に導かれるであろう』ということでした。そして目連尊者は、山海の珍味を供えて聖者の方々にご供養を申し上げたのです。その功徳によって目連尊者のお母さんは地獄の一劫から救われることができた、というわけで、これが盂蘭盆会の起こりとなったのです。未来の幸せのため現在を大切に
私どもはお互いさまに、導きの親ごさんの手厚いお導きによって信者になったわけであり、自ら信仰に目覚めたという人は極めて少ないのではないでしょうか。
信者さんの体験談を伺いますと、入会前は正しくない考え方をもっていたために、いろいろな因縁に動かされていたのであります。
それは、過去世において自分の犯した業が今世にいろいろな苦しみとなって現れているわけであり、その悩み苦しみに遭わなければならないような業の種を、自分自身が過去にまいていたのであります。
日蓮聖人が、「過去の因を知らんと欲せば、其の現在の果を見よ。未来の果を知らんと欲せば、其の現在の因を見よ」とおっしゃるように、過去を知ろうと思ったら現在を見ればわかるということであり、未来の幸せのためには現在を大切にしなければならない、ということであります。
お互いさまに、このことを心にしっかり留めて仏さまの教えを実践していけば、心に安らぎを得て自分の歩みに自信を得られるのです。
例えば、仏教の認識のなかった人が、導かれて教えのとおり素直に実行いたしますと、見る見るうちに生まれ変わったような素晴らしい人になります。そうなると、ご法の功徳が理解でき、さらにこのご法を守っていれば未来は必ず幸せになるということがはっきりわかってくるわけであります。自他の区別なく全ての幸せを…
現在を大切にするということは、自分自身が仏の教えを身に付けて、『一心欲見仏 不自惜身命』という心で、一心に修行することです。
目連尊者のお母さんは、自分の子供だけ幸せになればよいという気持であったために、地獄で苦しまなければならなかったわけです。
本来、母親が自分の子供の幸せを願うことは当然であります。
しかし、今のお母さま方の中には自分はやることをやり、子供も一所懸命に勉強しているからそれでよい、というような考えの人が多いようですが、それだけではまだ足りないのです。
自他の区別なく、すべての人々が幸せになれるようにという考え方にならなければならない。そのように考えることが仏さまの教えであり、そこに仏教の偉大さがあるのです。
佼成会に導かれたご家庭を見ますと、信仰のなかった時と信仰に入ってからでは、まるで違った幸せな状態になります。それは、どこが変わったのかと申しますと、自他の区別のない平等観に立って、人さまのために尽くせる心になれたということであります。「平和憲法」遵守のお陰で豊かに
現在、世の中は目覚ましい科学の進歩によって、食物の生産など抑制しなければ余ってしまうほど豊かになってまいりました。
しかし、一方では地球上の四十二億と言われる人類のうち、約八億の人々が飢えに苦しんでいるという状態にあります。それはちょうど、戦時下の日本が食糧難で苦しんだような状態であるわけです。
しかし、日本は三十数年間平和憲法を守り続け、戦争を起こさなかったお陰で、今日のような豊かな国になったのです。
ところが、諸外国では今も常に戦争を想定して武器を蓄えておかなければならないということで、莫大な財政を軍備のために費やさなければならないために、人々の生活は困難になっているのであります。
例えば、アメリカやソ連のような大国においても、軍備増強のために財政困難の状態になっているわけであります。
つまり、困難な状態をつくり出しているのは、常に戦争が絶えないということであります。そこで、大国が戦争をなくすために本気になって取り組み、軍備に投じている莫大な費用のうち、わずか三パーセントの費用を、飢餓に苦しむ人々へ援助してあげたならば、すべての人々が飢えから救われるということが、はっきり証明されているのですが、なかなか実現できないのが人間であります。自他の区別なく全ての幸せを…
現在を大切にするということは、自分自身が仏の教えを身に付けて、『一心欲見仏 不自惜身命』という心で、一心に修行することです。
目連尊者のお母さんは、自分の子供だけ幸せになればよいという気持であったために、地獄で苦しまなければならなかったわけです。
本来、母親が自分の子供の幸せを願うことは当然であります。
しかし、今のお母さま方の中には自分はやることをやり、子供も一所懸命に勉強しているからそれでよい、というような考えの人が多いようですが、それだけではまだ足りないのです。
自他の区別なく、すべての人々が幸せになれるようにという考え方にならなければならない。そのように考えることが仏さまの教えであり、そこに仏教の偉大さがあるのです。
佼成会に導かれたご家庭を見ますと、信仰のなかった時と信仰に入ってからでは、まるで違った幸せな状態になります。それは、どこが変わったのかと申しますと、自他の区別のない平等観に立って、人さまのために尽くせる心になれたということであります。「平和憲法」遵守のお陰で豊かに
現在、世の中は目覚ましい科学の進歩によって、食物の生産など抑制しなければ余ってしまうほど豊かになってまいりました。
しかし、一方では地球上の四十二億と言われる人類のうち、約八億の人々が飢えに苦しんでいるという状態にあります。それはちょうど、戦時下の日本が食糧難で苦しんだような状態であるわけです。
しかし、日本は三十数年間平和憲法を守り続け、戦争を起こさなかったお陰で、今日のような豊かな国になったのです。
ところが、諸外国では今も常に戦争を想定して武器を蓄えておかなければならないということで、莫大な財政を軍備のために費やさなければならないために、人々の生活は困難になっているのであります。
例えば、アメリカやソ連のような大国においても、軍備増強のために財政困難の状態になっているわけであります。
つまり、困難な状態をつくり出しているのは、常に戦争が絶えないということであります。そこで、大国が戦争をなくすために本気になって取り組み、軍備に投じている莫大な費用のうち、わずか三パーセントの費用を、飢餓に苦しむ人々へ援助してあげたならば、すべての人々が飢えから救われるということが、はっきり証明されているのですが、なかなか実現できないのが人間であります。教えの中に世界平和の論理が…
戦後、日本の技術が優秀だということで、貿易が盛んになり経済が発展してまいりました。
しかし、日本は自国の利益だけを考えていたために、現在、貿易摩擦など、さまざまな難題が諸外国から課せられております。
つまり、盂蘭盆会の教えと同じように、自分のことだけを考えていたのでは決して相互の幸せにはつながらないということです。
先般、私がシカゴのキリスト教神学校を訪れた際、多くの方たちの希望は仏教の教義を勉強させていただきたいということでした。
終戦後のころ、当時の占領軍の宗教担当者たちは複数の宗教をもつことは罪悪だとして、日本の宗教に対して批判的だったのですが、現在では、世界平和の論理は、日本における仏教の中にある、と評価されるようになってきました。
戦争によって他国を征服するような愚かな考えをもたず、みんなで幸せになろうという平和憲法を三十数年間守ってきたおかげで、日本は幸せな国になったのですから、これからは日本が声を大にして、このことを世界に訴えていかなければなりません。
先日亡くなられた未来学者、ハーマン・カーンさんは、「二十一世紀は日本の時代となり、世界でいちばん優位に立つであろう」と言われております。世界のリーダーとなるよう精進
お釈迦さまが、二千五百年前に悟られた法華経は、現在、そして未来においても通用する教えであります。
その素晴らしい教えを私どもは依りどころとしているわけです。佼成会で今、実践している教えの中に、世界平和の論理があるわけです。
ですから、一人が一人を導き、法華経の精神を日本に広めれば、〝二十一世紀〟を待たずして世界の手本となれるような素晴らしい日本の国が築かれるのです。
仏さまは、私どもの仏知見を開かせ、示し、悟らせ、仏道に入らしめんがために世に出現されたと方便品に説かれております。その仏さまのご縁につながる者であればこそ、私どものような者でも人さまを真の幸せにお導きできるわけです。
今年もすでに半年が過ぎましたが、多くの人々に目覚めていただくために、大いにお導きにご精進していただき、日本が世界のリーダーとして素晴らしい国になるように努力精進をお願いいたします。
(文責在記者)教えの中に世界平和の論理が…
戦後、日本の技術が優秀だということで、貿易が盛んになり経済が発展してまいりました。
しかし、日本は自国の利益だけを考えていたために、現在、貿易摩擦など、さまざまな難題が諸外国から課せられております。
つまり、盂蘭盆会の教えと同じように、自分のことだけを考えていたのでは決して相互の幸せにはつながらないということです。
先般、私がシカゴのキリスト教神学校を訪れた際、多くの方たちの希望は仏教の教義を勉強させていただきたいということでした。
終戦後のころ、当時の占領軍の宗教担当者たちは複数の宗教をもつことは罪悪だとして、日本の宗教に対して批判的だったのですが、現在では、世界平和の論理は、日本における仏教の中にある、と評価されるようになってきました。
戦争によって他国を征服するような愚かな考えをもたず、みんなで幸せになろうという平和憲法を三十数年間守ってきたおかげで、日本は幸せな国になったのですから、これからは日本が声を大にして、このことを世界に訴えていかなければなりません。
先日亡くなられた未来学者、ハーマン・カーンさんは、「二十一世紀は日本の時代となり、世界でいちばん優位に立つであろう」と言われております。世界のリーダーとなるよう精進
お釈迦さまが、二千五百年前に悟られた法華経は、現在、そして未来においても通用する教えであります。
その素晴らしい教えを私どもは依りどころとしているわけです。佼成会で今、実践している教えの中に、世界平和の論理があるわけです。
ですから、一人が一人を導き、法華経の精神を日本に広めれば、〝二十一世紀〟を待たずして世界の手本となれるような素晴らしい日本の国が築かれるのです。
仏さまは、私どもの仏知見を開かせ、示し、悟らせ、仏道に入らしめんがために世に出現されたと方便品に説かれております。その仏さまのご縁につながる者であればこそ、私どものような者でも人さまを真の幸せにお導きできるわけです。
今年もすでに半年が過ぎましたが、多くの人々に目覚めていただくために、大いにお導きにご精進していただき、日本が世界のリーダーとして素晴らしい国になるように努力精進をお願いいたします。
(文責在記者)