盂蘭盆会のおこり
皆さん、本日はようこそご参拝下さいました。お正月がちょっと過ぎたばかりのような気がしているうちに、もうお盆になってしまった。こういうことであります。今、陰で説法を伺っておりましたが、今年の前半は核兵器廃絶・軍縮の署名運動を、それこそ目紛(めまぐる)しく展開されまして、後半はまた、さらにお導きに頑張ろうという熱の入った説法であったわけであります。
皆さんご承知のように、現在、青少年の不良化ということが大きな問題になっております。いつの時代でも子供の教育ということは大事なことだったんですね。二千五百年も前の、お釈迦さまの時代にもこの問題があったようでございます。
今日は盂蘭盆会でありますが、このお盆というものが起こってきた因縁、どういうことで始まったのかと言いますと、お釈迦さまの十大弟子に、神通第一と言われた目連尊者という方がいらっしゃった。なにしろ神通第一と言われるような方ですから、人さまの心の中はもちろん、霊界まですべてお見通しなんですね。
その方のお母さん。まあ、そういう立派な方を産み育てたお母さんですから、すばらしいお母さんだったんですね。ですから目連尊者は、霊界ではさぞかしいいところにいるだろうと、こう思って神通力を持って霊界をずうっと探された。極楽を探してみてもいらっしゃらない。天上界の方かなと思って探してみてもいらっしゃらない。そこで、だんだんと下の方を見ていくというと、地獄の一劫に、それこそ身窄(みすぼら)しい姿で苦しんでいたというんですね。それを見て目連尊者はビックリした。
まあ、特に男性は、自分のお母さんは最高だと思って誇りを持ってるものですから、おそらく目連尊者も誇りに思っていたと思うんです。そうでなければ、霊界のお母さんのことまでそんなに心を砕かないはずですから。
なぜ目連尊者のお母さんのような人が地獄の一劫に落ちてしまったのか。まあ、分かりやすい言葉で言うと、教育ママだったからなんですね。教育ママのハシリが目連尊者のお母さんだったと言っても過言でないと思うんです。日蓮尊者のお母さんも、自分の子供を立派な人に育てようと、一生懸命で教育した。教育するのにはお金もかかります。金もうけも一生懸命でやったんでございましょう。お金もたくさんかけて勉強をさせて立派な人に育てた。そんなお母さんが、どうして地獄の一劫に落ちて苦しむことになったか。この不思議であります。
そして、目連尊者は、どうしてお母さんが地獄の一劫に落ちなければならなかったのか。それを救うにはどうしたらいいのか。それをお釈迦さまにお伺いをした。まあ、佼成会の言葉で言うならば結んで頂いたわけですね。