- 仏教者のことば2- 二種の衆生あり。来りて菩薩に向かい、一は恭敬供養(くぎょうくよう)し、二は瞋(いか)り罵(ののし)り打ち害す。そのとき菩薩はその心よく忍び、敬養(けいよう)の衆生を愛せず、加悪の衆生を瞋らず。 
 ナーガールジュナ・インド(…
- 仏教者のことば3- 径寸十枚、是れ国宝に非ず、一隅を照らす、此れ即ち国宝なり。 
 伝教大師最澄・日本(山家学生式)
- 仏教者のことば4- 苦をば苦とさとり、楽をば楽とひらき、苦楽ともに思い合わせ南無妙法蓮華経とうちとなえいさせ給え。これあに自受法楽にあらずや 
 日蓮聖人・日本(四条金吾殿御返事)
- 仏教者のことば5- 仏は常に在(いま)せども、現(うつつ)ならぬぞあわれなる 
 人の音せぬ暁に 仄(ほの)かに夢に見えたもう。
 作者不詳・日本(梁塵秘抄巻ニ)
- 仏教者のことば7- 和を以て貴しと為す。忤(さから)うこと無きを宗と為せ。 
 聖徳太子・日本(十七条憲法 第一条)
- 仏教者のことば8- 人、死を憎まば、生を愛すべし。存命の喜び、日々に楽しまざらんや。 
 兼好法師・日本(徒然草・九三段)
- 仏教者のことば9- 愛語よく廻天のちからあることを学すべきなり。 
 道元禅師・日本(正法眼蔵・菩提薩埵四摂法巻)
- 仏教者のことば10- 災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。死ぬる時節には死ぬがよく候。是はこれ災難をのがるる妙法にて候。 
 良寛和尚・日本(山田杜皐への手紙)
- 仏教者のことば12- 色は匂へど散りぬるを わが世たれぞ常ならむ 有為(うゐ)の奥山今日越えて 浅き夢見じ 酔(ゑ)ひもせず 
 作者不詳・日本
- 仏教者のことば13- 衆生本来仏なり 水と氷のごとくにて 
 水をはなれて氷なく 衆生の外(ほか)に仏なし
 白隠禅師・日本(坐禅和讃)
- 仏教者のことば14- 聖者、人を駆(か)るに教網(こうもう)三種あり、いわゆる、釈・李・孔なり。浅深隔て有りと雖も竝(なら)びに皆聖説(せいぜい)なり。 
 弘法大師空海・日本(三教指帰巻上)
- 仏教者のことば15- 売買をせん人は、まず得利の益(ま)すべき心づかいを修行すべし。 
 鈴木正三・日本(万民徳用)
- 仏教者のことば16- たとい法然上人にすかされまいらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずそうろう 
 親鸞上人・日本(歎異抄)
 
  
 
  
