仏教者のことば40
百尺竿頭一歩を進める
宏智禅師・中国(従容録七四則)仏教者のことば39
弥陀の五劫思惟(ごこうしゆい)の願をよくよく案ずれば、ひとえに親鸞一人がためなりけり。 親鸞上人・日本(歎異抄)
仏教者のことば70
合掌。私の全生涯の仕事はこの経をあなたのお手許に届け、そしてその中にある仏意にふれて、あなたが無上道に入られんことをお願いする外ありません。
昭和八年九月二十一日
臨終の日に於て
宮沢賢治・日本仏教者のことば32
妄念のうちより申しいだしたる念仏は、濁(にごり)にしまぬ蓮(はちす)のごとくにして、決定(けつじょう)往生うたがいあるべからず。
恵心僧都源信・日本(横川法語)仏教者のことば44
啐啄同時(そったくどうじ)
碧巌録第十六則の評・中国(禅林宝訓音義)
仏教者のことば63
克己の人には人格の深みがあり、さらに人格の深みから品位が生ずる。品位から光輝が生じ、またその光輝から威信が生ずる。
ナーガールジュナ・インド(ラトナーヴァリー)仏教者のことば42
随処に主となれば立処みな真なり。
臨済禅師・中国(臨済録)仏教者のことば9
愛語よく廻天のちからあることを学すべきなり。
道元禅師・日本(正法眼蔵・菩提薩埵四摂法巻)仏教者のことば52
この世の人は
だれも煩悩にしばられている
この世の煩悩を解き放そうと
あなたは長い間慈悲にしばられていた
生死流転のおそろしさを知ってはいるが
慈悲の心にとめられて …仏教者のことば16
たとい法然上人にすかされまいらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずそうろう
親鸞上人・日本(歎異抄)仏教者のことば56
仏道は、初発心のときも仏道なり、成正覚のときも仏道なり、初中後ともに仏道なり。たとえば万里をゆくものの、一歩も千里のうちなり、千歩も千里のうちなり、初一歩と千歩とことなれども、千里のおなじきがごとし。
道元禅師・日本(…仏教者のことば69
手は熱く足はなゆれど
われはこれ塔建つるもの
宮沢賢治・日本(宮沢賢治全集5)仏教者のことば55
たよりになるのは
くらかけつづきの雪ばかり
野はらもはやしも
ぽしやぽしやしたり黝(くす)んだりして
すこしもあてにならないので
ほんたうにそんな酵母のふうの…仏教者のことば48
人間の職種あるいは地位というものが、人間であることに優先してはいけないんだ、ということを心しようではないか。
東昇・日本(人間が人間であるために)仏教者のことば64
返す返すも今に忘れぬ事は、頸切られんとせし時、殿は供して馬の口に付きて泣き悲しみ給いしをば、いかなる世にも忘れ難し。たとい殿の罪深くして地獄に入り給わば、日蓮をいかに仏になれと釈迦仏のこしらえさせ給うとも、用い参らせ候べからず。…
仏教者のことば25
仏法は功を用ゆる処なし。ただ是れ平常(びょうじょう)無事なり。
臨済禅師・中国(臨済録)仏教者のことば43
他は是れ吾れに非ず
用某典座・中国(典座教訓)仏教者のことば20
われかならずしも聖にあらず、かれかならずしも愚にあらず、ともにこれ凡夫なるのみ
聖徳太子・日本(十七条憲法第十条)