- 仏教者のことば5- 仏は常に在(いま)せども、現(うつつ)ならぬぞあわれなる 
 人の音せぬ暁に 仄(ほの)かに夢に見えたもう。
 作者不詳・日本(梁塵秘抄巻ニ)
- 仏教者のことば7- 和を以て貴しと為す。忤(さから)うこと無きを宗と為せ。 
 聖徳太子・日本(十七条憲法 第一条)
- 仏教者のことば8- 人、死を憎まば、生を愛すべし。存命の喜び、日々に楽しまざらんや。 
 兼好法師・日本(徒然草・九三段)
- 仏教者のことば9- 愛語よく廻天のちからあることを学すべきなり。 
 道元禅師・日本(正法眼蔵・菩提薩埵四摂法巻)
- 仏教者のことば10- 災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。死ぬる時節には死ぬがよく候。是はこれ災難をのがるる妙法にて候。 
 良寛和尚・日本(山田杜皐への手紙)
- 仏教者のことば12- 色は匂へど散りぬるを わが世たれぞ常ならむ 有為(うゐ)の奥山今日越えて 浅き夢見じ 酔(ゑ)ひもせず 
 作者不詳・日本
- 仏教者のことば13- 衆生本来仏なり 水と氷のごとくにて 
 水をはなれて氷なく 衆生の外(ほか)に仏なし
 白隠禅師・日本(坐禅和讃)
- 仏教者のことば14- 聖者、人を駆(か)るに教網(こうもう)三種あり、いわゆる、釈・李・孔なり。浅深隔て有りと雖も竝(なら)びに皆聖説(せいぜい)なり。 
 弘法大師空海・日本(三教指帰巻上)
- 仏教者のことば15- 売買をせん人は、まず得利の益(ま)すべき心づかいを修行すべし。 
 鈴木正三・日本(万民徳用)
- 仏教者のことば16- たとい法然上人にすかされまいらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずそうろう 
 親鸞上人・日本(歎異抄)
- 仏教者のことば17- ただ、わが身をも心をもはなちわすれて、仏のいえになげいれて、仏のかたよりおこなわれて、これにしたがいもてゆくとき、ちからをもいれず、こころをもついやさずして、生死をはなれて仏となる。 
 道元禅師・日本(正法眼蔵)
- 仏教者のことば19- 今も短気がござるか。あらばここへ出さしやれ。直して進ぜよう 
 盤珪禅師・日本(盤珪禅師法語・上)
- 仏教者のことば20- われかならずしも聖にあらず、かれかならずしも愚にあらず、ともにこれ凡夫なるのみ 
 聖徳太子・日本(十七条憲法第十条)
- 仏教者のことば21- 人は阿留辺幾夜宇和という七文字を持(たも)つべきなり。 
 明恵上人・日本(栂尾明恵上人遺訓)
- 仏教者のことば22- 新しく興ってくる西洋の思想は総合性をめざしているから、この新しい要求を満たす材料を仏教の真理の蔵から選び出すことを、むしろ希望するであろう。 
 C・ハンフレーズ・英国(仏教・原島進訳)
