ハードなスケジュール
そして、私共は飛行機の中でたくさんご馳走になりましたので、今晩は食べなくてもいいなあと思っておりましたら、もうその晩からロシア正教の法王さまからご招待を頂きまして、もう立派なパーティが用意されておりました。ロシア正教の法王さまはピーメンという方なんですが、たいへんなご馳走をして下さった。そして、原稿用紙二枚くらいの長さの歓迎の辞を述べて下さった。通訳から内容を聞きますと、私共がソ連に来たことをたいへんに賛嘆され、そして今日まで私がやってきたことを本当によく調べられて、たいへんなお誉めの言葉を頂いた。誠に恐縮千万であったわけであります。
その席上で、ソ連が立てて下さった、今回の旅のスケジュールを教えて頂いたんですが、それを見ましたら、それこそ寸暇もないんですね。まあ、佼成会でも会長を本当によく使って下さるので、私は休む暇もない。たまにゴルフに行きたいなあと思いましても、一週間に一回ゴルフに行こうとしてもその暇もないんですが、ソ連はそれよりももっとひどい。まあ、私はどこへ行っても、よくよく使われるように生まれついてるんだなあと思ったんですが、神さまがお使い下さるんだから有り難いと、こう思って、感謝して一生懸命でソ連側で立てて下さったスケジュールどおりに歩かしてもらったのであります。
ソ連に行ってみますると、「なぜ一週間などという短い日程をとったんだ。ソ連は広いんだから、せめて半日くらい日程をとらなければどうにもならんじゃあないか。気の毒だけれども強行スケジュールであっちこっちへ行ってもらわなければ」というようなことで、短い期間ではありましたがいろいろなところへ行ってまいりました。
外務省の極東二部長という方にもお会いしたんですが、この方はなかなか強いことをたいへんな勢いでおっしゃるんです。けれども、それにいちいち神経をとがらしていたんではこちらがたまらない。「何を言われようが」と、こういう気持ちになりますと、なかなか上手に受け答えして下さった。強く言うかと思うと、ちゃんと相手の気持ちを曲げないようにとうまく考えて、私共を大事に考えて話して下さった。