中国という国は、原則というものを非常に大事になされるんですね。ですから、すでに決められたこと(宗教は阿片であるということ)など、とても変えることはできないはずなんですが、そこは革命からまだ日の浅い中国ですから、一度WCRPに参加しただけでそのような刑法が新たに定められまして、そしてまた今年の5月にまいりましたら「信教の自由」をちゃんと憲法に明記することになったと、こういうことでありました。このように、世界の宗教者の結束、WCRPという宗教家の努力が共産主義国家の中でも歴然と現われてきているのであります。
宗教問題評議会というところにもいったんですが、そこの副議長さんが出てまいりまして、今後どういう形で宗教協力するかということを話し合った。事務所だと言うものですから、事務を執っているだけだろうと思っていたんですが、日本から宗教家が来るというので大勢の方々が首を長くして待っておられた。そういう状態でした。そして、こういう点はどうなっているんだ、ああいう点はどうだというようにたくさん質問も出まして、たいへん有意義な話し合いをさせて頂いた。しかも私が日本からの招待客であるということで、本当に真剣に受け止めて下さる。そういうことで、たいへんに嬉しく旅行させて頂きました。
先程、竹村君も言っておりましたが、ゲラシー・ウィリーというソ連最高会議幹部会の副議長と会見したんですが、「クレムリンに入ってくるなんて、あんたは本当に度胸のいい勇気ある男だ」なんて開口一番に言われまして、少々びっくりしたわけですけれども、「いや、私は別に勇気なんてないんです。人間はみんな仏性を持っている。すべて仏の子だとただただ信じておりますから、どこにまいりますにも、ちっとも勇気も決断もいらないんです」と、こう申し上げたんです。そうしますと、初めはちょっと真剣な顔をしておりましたが、私がそんな調子ですから次第に向うも言葉が柔かになってまいりまして、次から次へといろいろな話題が出てきまして本当に和やかに話し合わせて頂いたのであります。
革命からすでに60年以上経つので、やはりだんだんと人間性が戻ってきているんだなあと私は感じさせて頂きました。
Title
Founder's Dharma Guidance Text "Shojin", October 1982, Memorial Day of Bodhisattva Treasury of Emptiness (Report on Return from the Soviet Union)
Creator
Rissho Kosei-kai
Date Created
1982-12-08
Language
jpn
Volume Title
Shojin
Volume
1982-no.04
Subject – Event
the monthly memorial days
Subject – Keyword
1982-10-05
Description
Upon Completing the Visit to the Soviet Union