菩提心さえ起こせば世界は宝の山
まあ、最近はとんでもないことが起こってまいります。今日の新聞を見ておりましたら、東大名誉教授の斎藤先生ですか、あの方が自分のお孫さんに頭を殴られて亡くなった。そういうバカなことが起こったというんですね。
まあ、人間の世の中ですから、いつどういう間違いが起きるか分からない。「気狂いと間違いは、江戸のまん中にもある」と、私の生まれた越後の方では昔から言っていた。まあ、ですから、東京のまん中でも気狂いと間違いはある。あの新聞を見ておりまして、子供の頃に親たちが言っていたことは本当なんだなあとそう思いましたね。江戸のまん中にも気狂いがいるんだなあと……。東京には気狂いはいないかと思っていると、そうでもない。どこにでも気狂いはいらっしゃる。 (笑) ですから、大いに気をつけなければならない。
そういうことから言いましても、私共はどうしても仏の本願をこの地上に広めなければならない。どんな人の心の中にもある仏性、これを開現していく。これが仏教の、法華経の一番大切な点であります。仏性開現、そのために仏さまはいろいろと、方便を説いたり因縁説を説いたり、もう、ありとあらゆる方法で、こうしたら分かるか、あのように説いたら分かるかと、仏さまはくり返し説いておられる。五百弟子受記品には、衣裏繋珠の譬えが説かれておりますが、何も着物の裏に宝がくっつけてあるわけではない。あれは、誰の心の中にも仏性があるんだということを教えてくれているんですよ。そして、仏性があるというそのことに気がつけば乞食をしなくてもいい。もう、十分に食べていけるんだと……。日蓮聖人のご遺文ではありませんが、「十方は悉く宝土」なんですよ。
もし、人類がみな法華経の気持ち、仏さまの御心のような大慈大悲の心になって、戦争のために使っているところの6000億ドルというような莫大な無駄金を、もしもそのまま人々の生活のために用いたならば、それこそこの世の中は本当に宝の山なんですよ。それこそまったくの宝の山で、全人類はゆったりとした気持ちでいけるんです。こんなことは、もう、とっくに調査でちゃんと分かっているんです。
それなのに無駄な金を念出するのに苦労をしてる。増税したり巻き上げたり、いろいろしている。そんな愚かなことをくりかえしているのが人間であります。
けれども、これだけの軍事費ですから、いっぺんになくせと言ってみても、それは無理なことだと思いましたので、国連での説法では、せめてその半分にすれば、せめて3000億ドルにできれば、もう難民救済も貧困も飢餓も、この地球上からはなくなるんだということを訴えたのであります。今の人類は、この分かりきっていることができない。まことに愚な状態なんです。