蓮華の花のように
妙佼先生が亡くなられたのは九月十日ですが、八月十日ごろから全く別人のように変わって病苦もなければ、死ぬという恐ろしさもないというような状態で、あるものはみな、金庫の中にあるものでさえも、困っている人たちにあげてしまった。そんなに欲がなくなってしまっていいのか、と思うような状態で、自分の遺品の分け方まで全部お願いして大往生された。
本日、ご供養申し上げるということを考えてみますと、妙佼先生は、八月十日には生きていらっしゃったけれども、心は極楽浄土へいっており、この日から仏さまになっていたと思うのです。そういう意味では本日が本当の二十三回忌かもしれません。
きょうは、この仏さまのみもとの蓮華の大座に妙佼先生はちゃんとおいでになって、私共の修行ぶりをご覧になってくださっておると思います。
蓮華というのは、泥田の中に根はあるけれども、花は水の上にクッキリと咲くのです。まず佼成会員だけでも、蓮の花のごとく、法華経をしっかりつかんで、どんなことにも動揺せずに、正しい指導をしていく。妙佼先生はこういうことを教えてくださったのであって、皆さんはひとつ、今日の世の中を本当に明るく清らかなものとするため、仏さまのみ心を心とし、仏子としての役目を果たすよう決じょうし、しっかりお導きされるようお願い申し上げます。
(脇祖妙佼先生ご命日式典より)