導きで功徳を実らせる
次に第二の修行というのはお導きであります。まだ声のかかっていない人がたくさんあります。国民皆信仰を唱えているのであり、みんなに信仰してもらう国にしようというのであります。これがまたご功徳のいちばんの種なのであります。
国連に行った時、『南無妙法蓮華経』とひげ題目を書いて、『天壌無窮』『異体同心』と、そして『世界宗教者平和会議日本委員会委員長 庭野日敬』と署名したのを各国の代表者に渡しました。
法華経を世界万国に広めるということを支えるものはと言いますと、日本の国民です。
日本の国民が大乗仏教国の国民としてのことができなければ、それこそ仏つくって魂を入れない、ということになってしまいます。法華経の真理を皆さんに手渡しても、行いが異体同心の精神になっていなければ、これはにせものになりますね。
これを私は非常に恐れるので、昨日も役員会で申し上げたのですが、ここでひとつ、教会長さんはじめ最高幹部の方々が、本当に仏さまのみ心を体して心の姿勢を正さなくてはならないということです。ぼんやりしていたのではだめで、世界中が日本に求めているほど困難な時期にきているのです。
現在のように日本全体がこんなに救われた時はないわけでして、そういう救われた今日のこの状態に対して、世界中に何かの形で貢献しなければならない、という考えが出ないと、その『異体同心』『天壌無窮』という言葉がうそになってしまうのです。
国民皆信仰と言っても、なかなかみんな入りません。そんなに簡単にはいかないだろうけれども、まず一人が一人くらいはどうしても今年は増やして、帝釈天のそばの座にすわれるような、そういう霊界との約束ごとを済ます人をつくらなければなりません。
暑い時でございますが、この暑さに負けないご法の熱を入れて全部の佼成会員がお導きをさせてもらって、土台である日本人が功徳を実らせるようにしなければなりません。
各人が良き縁となろう
一人が一人を必ず導いて法華経の板につかせる――その法華経の板とは、皆さんに法座にきて仏法の在り方というものを認識してもらう――この努力を皆さんがしてくださったならば、『南無妙法蓮華経 異体同心 天壌無窮』が世界に種をおろし、実を結ぶということになると思うのです。
そういうことをやらなければ、私は仏さまのご守護に対して申し訳ないのではなかろうかと思います。
この十五日のお盆を期して、陰を信じて、必ず仏さまの言ったとおりになるのだという信念をもって信仰にご精進いただくならば、必ずそのことが実現できると思っているのであります。
(『盂蘭盆会式典』より)